アートもランチも楽しめる織部亭で、素敵な時間を。
目次
35周年記念企画の作家さんたちにインタビュー
偶然居合わせた、織部亭35周年記念企画 私の一点「つながる原風景」の出品者の作家さんにお話を伺いました。
吉田さん:「時計の文字盤のイメージです。子供と過ごす生活が規則正しい生活で、変わらない毎日のようだけど少しずつ変化があります。円を分割して色彩を抑えて、そんな生活の時間の流れを表現しました。」
2枚に重なる絹の柔らかい表現が、優しく流れる時間を感じさせてくれます。
鈴木さん:「台の上にモチーフを組んで、見たままを忠実に描いています。今まで夜景のイメージを描いてきましたが、変化していく感じがなくなってきて、やりたいことは何かを考えました。夜景シリーズを描いていた時に、人やものの境界線があやふやになっていて、モノとモノの関係に興味があるのではないかと分析し、静物画を描きはじめました。」
鈴木さん:「モチーフを組む時に意識していることは、植物や有機的なものは設置しないこと。なぜなら物語が発生して関係性が見えなくなってしまうから。無機質なものが良いです。」
線と球が画面にリズミカルに並び、何かの始まりを予感するような作品です。来年2月にはガレリアフィナルテで個展をする予定なので、ぜひ足を運んでください。
園田加奈さんにもお話を伺いました。
園田さん:「1998年から海外(ロンドン・ニューヨーク・フィリピン・インドネシア・タイ等)で生活し、生と死、都会と田舎、静と動、時間と時間、空間と空間…その狭間、そこで感じる胸騒ぎやざらつきやのようなものに触れた時、シャッターを押してきました。生活の中で感じる抽象的な残り香や、些細な機微、違和感みたいなものを撮っていましたが、帰国して被写体を模索していた時、冬の凍土の中で、山のように捨てられ朽ちた花や野菜たちが霜を纏い夜明けの光を浴びて妖しく息づいている姿に出逢い、魅了されました。それから “still lives”というシリーズで、狭間にある美醜のキワ、みたいなものを追い続けて、春夏秋冬徘徊し、定点観測的に撮り続けています。」
表面にメディウムが塗られており所々黒の濃度が違い、美しいです。
さらに、オープニングパーティのために集まってきた作家さんにもお話しを伺いました。
井上さん:「35年前、織部亭ができた時に、変わった建物があるなぁと思っていました。織部亭の建築が好きです。この絵は自宅のソファを描きました。ソファには、16年飼っていた犬がよく寝転んでいたんです。壁の部分は窓を描いて向こう側も描きました。悲しみもあるけれど、希望がみえる作品にしました。」
河村さん:「光にインスピレーションを受けて植物をモチーフにして制作しています。アート作品の方は、全体の構図をしっかり決めてから取り掛かります。」
染料が透明感のあるものなので重なり合った色の立体感が美しいです。
河村さんはプロダクトとして製品にしています。そちらは偶然性を交えながらイメージを持ちながら作っています。伝統に忠実でありながら、新しい染色の表現をしていきたい。との思いから、”美濃友禅”を、商標登録しました。
通路にある棚に、製品のマスクが並びます。今や欠かせないマスク。お出かけ用に特別な1枚に良さそうです。
ギャラリースペースの作品をご紹介
最後にギャラリースペースの作品を数点、紹介します。
(中にあるコーヒーカップを右方向に回してください。)という注意書きがあり、回してみると、オルゴールが流れてきます。
後ろ側に回ると、鍵がついています。360度作品をみてみてくださいね。
こちらは入り口から入ったスペース。左側にも作品が並びます。
入り口スペースの右奥には森田朋さんの作品があります。
入り口から入って左奥のスペースには尾野訓大さんの作品があります。
お食事スペースにも作品があります。
裕里さんは大学を卒業し、就職、転職をし社会にもまれながら、制作を続けています。現在は男を求めながら作品制作を続けています。
展覧会の作品の作家さんの略歴・コメントは、ギャラリーの入り口にあるので、気になる作品があればチェックしてみてください。
建物外にも国島さんの作品以外にも常設されている作品があるので紹介します。
アートと美味しいお料理が魅力のお店、織部亭。店長の大島さんがしつらえた素敵な空間でランチを味わいにぜひお越しください。
織部亭35周年記念企画
私の一点「つながる原風景」
稲葉治、井上雅夫、小澤輝余子、尾野訓大、上瀬守、川口淳、栗木清美、栗木義夫、河村尚江、酒井裕里、鈴木広行、鈴木雅明、関野敦、瀬古清水、園田加奈、中田ナオト、丹羽誠次郎、星野夏実、森田朋、吉田葵
Ⅲ期2020年12月5日(土)〜1月31日(日) 定休日火曜日 ※会期、延長しました。
11:00〜15: 00 (ランチタイム11:30〜14:00ラストオーダー)