「週末はゆっくり過ごしたいな。」「自然の中でのんびりしたい。」そんな方におすすめなのが、岐阜県各務原市にある「学びの森」です。2016年にはカフェ「カカミガハラ・スタンド」、2018年には「かもす食堂」が敷地内にオープンし、話題のスポットとなっています。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
各務原市民公園「学びの森」とは
岐阜県各務原市那加にある「学びの森」。広々とした芝生広場、池や小川がある自然豊かな市民公園です。2005年に岐阜大学農学部の跡地に整備されました。メタセコイヤやイチョウが続く並木道は、かつて「冬ソナストリート」としても注目を集めました。
場所は名鉄「各務原市役所前」駅から徒歩5分ほど。3時間まで無料の市営駐車場もあるので、車でも利用がしやすいですよ。
こだわりの調味料でいただく、優しいごはん
「かもす食堂」
まずは2018年10月にオープンした「かもす食堂」へ行ってみましょう。
公園の北側方面へ歩いて行くと、赤茶の屋根の建物が見えてきます。築40年の空き家をリノベーションした建物は、友人の家に遊びに来たかのような、ほっこりとした佇まい。
お車の方は、学びの森の駐車場に駐めてくださいね。
こちらの麻ののれんは、「小村屋幟店 」さんによるもの
「かもす食堂」は、旬のものを使いながら、野菜・調味料・発酵の3つのテーマをベースに、ちょっと手を加えた家庭料理を提供してくれる食堂です。
店内は、こちらの座敷席のほかに、別の部屋にテーブル席が2席あります。
今回は一番人気だという和室の縁側の席へ。窓から光が差し込み、とても気持ちが良い空間です。
「かもす(醸す)」食堂という名前の通り、料理のこだわりはもちろん発酵食品。店内の一角には麹や梅酒(「秘密の梅酒」と書かれていてとても気になりました。)など、自家製の発酵食品が並んでいます。
ランチメニューは、限定10食の「かもす定食」と、限定25食の「やさい定食」の2種類。ラストオーダーは14時ですが、どちらも無くなり次第終了ですので、お早めに行くことをおすすめします。この日もオープン時間の11時に伺いましたが、すぐに満席になっていました。
お子さまランチ(¥500)もありますよ。
かもす定食 ¥1,300
こちらは限定10食の「かもす定食」。
この日のメインは「野菜たっぷりのだご汁」でした。だご汁とは、熊本の郷土料理。麦みそベースの汁に、小麦粉+塩+水をこねた”だんご”が入っています。九州は昔からお米より麦の生産が盛んな土地なのだそう。
やさしい麦みその味わいが、冷え切った身体に染み渡ります。ゴロゴロとだんごが入っていて、食べ応えも抜群。
やさい定食 ¥1,300
こちらは「やさい定食」。この日のメインは、根菜のフライでした。好評により復活した人気メニューです。
野菜は、にんじん・さつまいも・ごぼう・エリンギ・たまねぎ。最初は、「野菜だけだと物足りないかな?」と思っていましたが、そんな事ありません。特にたまねぎの甘さは感動レベル!
おかずは「ほうれん草の胡麻和え」「切り干し大根」。どちらも優しい甘さで、名脇役です。
ランチにはデザートもつきます。こちらは「きな粉プリン」。まるでお餅のようなモッチモチの食感が新鮮でした。
左から)静岡・トリイの「ウスターソース」|岐阜・山川醸造の「ふりかける醤油」「みやび」|大阪・やまつ辻田の「柚子七味」
「かもす食堂」の楽しみ方のひとつが、卓上の調味料。野菜フライにトリイの「ウスターソース」をかけていただきましたが、お醤油のようにさらっとしたテクスチャで、野菜の甘さを引き立たせてくれる不思議なソースでした。
先ほどご紹介したこだわりの調味料は、レジ横のショップコーナーで購入することができます。「かもす食堂」のWEBサイトにはこんな想いが記されていました。
普段家庭ででてくるようなものに、一手間加えたり、調味料を変えたり、素材を変えたりすることで、家でもやってみたいと感じてもらう。食べることを受け身で終わらせず、ちゃんと家での日々の暮らしにつなげていく。
お店で使っているものや、おすすめの商品が実際に購入できるのはうれしいですよね。
おばあちゃんから、大工の男性まで幅広い年代の方がいらしていて、地域の方に愛されているお店なのだと感じました。学びの森に行かれた際のランチとしてぜひ足を運んでみてくださいね。心も身体もほっこりしますよ。
【かもす食堂】
住所 :岐阜県各務原市那加桜町3丁目202-2
電話番号 :080-3453-8917
https://kamosu.space/
テイクアウトしてピクニックにも
「KAKAMIGAHARA STAND」
ランチのあとにぜひ立ち寄りたいのが、学びの森の中にあるカフェ「KAKAMIGAHARA STAND(カガミガハラ・スタンド)」です。
「各務原をもっと面白くしていきたい!」という想いをもった市民が立ち上げた団体「かかみがはら暮らし委員会」が2016年にオープンしたコーヒースタンド。「カガミガハラ・スタンド」では、公園でもドリンクなどを楽しんでほしいと、テイクアウトできるメニューを中心に提供しています。
ガラス張りの開放的な店内。公園の緑を身近に感じながら、ゆったりと過ごせます。屋根付きの屋外テラス席もあるので、あたたかい季節はそちらもおすすめですよ。
ブレンドコーヒー ¥350
コーヒーは、各務原の「豆屋珈琲」で焙煎した豆を使用したオリジナルブレンド。春夏はすっきり、秋冬はビターにと、季節によって味を変えているのだそう。甘いお菓子との相性もバツグンです。
ハニーレモン ¥400
この日は冬季限定メニューである、自家製のレモンシロップにはちみつを加えた「ハニーレモン」もいただきました。はちみつは岐阜県の金華山から採れた百花みつを使用。やさしい甘さにほっこり癒されます。
左)りんご 320円 右)ほうじ茶 260円
看板メニューは、牛乳と卵不使用で作った蒸しぱん。優しい味が子どもからお年寄りまで食べやすいと大人気!1日20食限定で、10時〜14時までの限定発売の「蒸しパンセット ¥450」もあります。
あたたかい季節には、テラス席で楽しむのも良し、芝生の上にレジャーシートをひいてピクニック気分で楽しむのも良し。テイクアウトもできるので、帰りのドライブのおともにもおすすめですよ!
【KAKAMIGAHARA STAND(カガミガハラ・スタンド)】
住所 :岐阜県各務原市那加雲雀町10-4
電話番号 :058-389-8979https://kakamigaharakurashi.com/category/kakamigahara-stand/
岐阜市内からも車で20〜30分ほどの場所にある「学びの森」。街中とは思えないほど、広々とした空間に思わず深呼吸したくなります。
お昼は、かもす食堂で心にも身体にもやさしいごはんを。ごはんのあとは、芝生で遊んだり、木陰で読書をしたり。少し疲れたら、カガミガハラ・スタンドでほっこりティータイム。学びの森で、のんびり週末を楽しんでみてくださいね。