名古屋港水族館の楽しみ方を徹底レポート!約500種5万匹。世界中の海の仲間に出会える水族館
目次
日本から南半球までの海の生物がずらり「南館」
南館のテーマは、「南極への旅 〜地球を縦断する旅で出会う、5つの海のさまざまな生命〜」。
「日本の海」「深海ギャラリー」「赤道の海」「オーストラリアの水辺」「南極の海」と、日本から南半球までの海の生物を、5つに分けて展示しています。
日本周辺の海の環境を再現「日本の海」
みどころのひとつが、約3万5,000尾ものマイワシの群れが泳ぐ「黒潮大水槽」。黒潮とは、日本の湾岸に沿って流れている世界でも有数の大規模な海流のこと。マイワシは外敵から身を守るため、大きな群れをつくって回遊しています。
マイワシがキラキラと泳ぐ様子はとっても幻想的で、海の中にいるような気分に。いつまでも眺めていたくなってしまいます。
マイワシのトルネードは、現在コロナ対策で平日限定開催となっています。
「日本の海」では、アジ・ブリ・クロダイなど、普段私たちが食卓で食べている魚がずらり。その他にも、干潟や藻場などさまざまな環境を再現した水槽、名古屋港で暮らす小さな生き物を観察できる「マイクロアクアリウム」など、日本の海について学べる展示が盛りだくさん。
深海の謎に迫る「深海ギャラリー」
深海といわれる水深200メートル以上の海域に暮らす生き物を展示している「深海ギャラリー」。深海の生き物ってワクワクしますよね。
例えばこちらは、「カイロウドウケツ」。ガラス状の骨格と繊維の束でできた体の中には、「ドウケツエビ」という小さなエビが住んでいるんです。なんとも不思議な生物。
深海の生き物といえば、「ダイオウグソクムシ」。海底に落ちてきた生物の死骸を食べていると思われていますが、生態や生活史はまだまだ謎に包まれています。
グレートバリアリーフをモチーフとした「サンゴ礁大水槽」
「深海ギャラリー」を抜けると、パァっと明るい空間に出ました。
オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」をモチーフとした「サンゴ礁大水槽」です。水槽内には、およそ150種3,000匹もの魚たちが暮らしています。
腰掛けられるベンチもあり、ゆったりと眺めることができます。
ダイバーさんが水槽内の掃除をされていました。ダイバーさんは、生き物と同じくらい大人気なのだとか。
美しい海中世界「ライブコーラル」
うつくしいサンゴ礁の水槽。実はどちらからは本物そっくりのレプリカなんです。
正解は、下の写真が本物の生きたサンゴ礁。
名古屋港水族館では、飼育が難しいといわれる約20種、250点のものライブコーラル(生体サンゴ)を展示しています。サンゴ礁は光の調整が大切なので、時間帯に照明を変えているのだそう。そのため、訪れる時間帯によってさまざまな表情が見られますよ。
サンゴが生物として生命活動を行なっているのは「ポリプ」と呼ばれる部分。イソギンチャクのような姿のところです。
これまでサンゴ礁の飼育が難しいなんて、知りませんでした。こうした今まで知らなかったことを知れるのも、水族館の楽しみのひとつですよね。
生まれたばかりのウミガメの赤ちゃんも登場!「ウミガメ回遊水槽」
「ウミガメ回遊水槽」では、アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイが暮らしています。名古屋港水族館では、「カメ類繁殖研究施設」という研究施設が併設され、ウミガメの繁殖にも力を入れています。
こちらが2020年7月21日に誕生したアカウミガメの赤ちゃん。甲長約4~5cmほど。かわいいですね〜!
アカウミガメの赤ちゃんは海面に浮いている海藻などに寄り添うように生活しています。外敵から身を守るために茶色なんですね。
4種類のペンギンが大集合「ペンギン水槽」
続いて訪れたのは、ペンギン水槽。ここでは4種類のペンギンたちが暮らしています。
世界最大のペンギン「エンペラーペンギン」。体長は100〜130cmほど。耳の部分や胸の上部の黄色い模様が特徴です。
こちらは、「ジェンツーペンギン」。名古屋港水族館では、例年10月下旬から産卵がはじまり、順調にいけば12月〜2月にかけてヒナの姿を見ることができるかもしれません。
目の周りに白いフチドリのある「アデリーペンギン」。Suicaのモデルにもなっているペンギンです。
名前の通り、アゴにヒゲのような黒い模様がある「ヒゲペンギン」。鳴き声はギャーギャーと騒がしいのだとか。
一括りにペンギンと言っても、こんなに違うんですね。ヨチヨチと歩く姿はもちろん、水の中をすい〜っと元気に泳ぐ姿まで、とってもキュート!
2018年に誕生した「くらげなごりうむ」
エスカレーターで1階まで下ると、「くらげなごりうむ」と書かれた大きなエントランスが。中は一体どうなっているのでしょうか……。
中に入ると、うつくしいクラゲの世界に包まれました。なんて幻想的なのでしょう……。「くらげなごりうむ」では、約11種500点ものクラゲを展示しています。クラゲのうつくしさが際立ちますね。
最後はミュージアムショップでお買い物
最後はミュージアムショップでお買い物。
「南館ミュージアムショップ」「北館ミュージアムショップ」の2つのショップがありますよ。
シェ・シバタとコラボレーションした「塩キャラメルチョコレートクランチ 」、名古屋港水族館限定クッピーラムネなど、名古屋ならではのお土産も。
大迫力のパフォーマンスから、見とれてしまうほどうつくしい大水槽まで、世界中の海の生き物に出会える名古屋港水族館。基本的に館内での見学なので、雨の日でも訪れやすいのも嬉しいポイントです!
今週末は名古屋港水族館に遊びに行ってみませんか?