愛知県知立市にある「サウナイーグル」(男性専用)。体感温度爆上げのロウリュサービスと東海地方では希少な「シングル水風呂」が楽しめる、イベント満載・設備充実のサウナ施設です。
目次
車でも電車でもアクセスできる好立地
「サウナイーグル」は、ボウリング場などアミューズメント施設が複合する、「イーグルテラス」内にある男性専用のサウナ施設。名鉄の知立駅から徒歩約5分という立地で、広い駐車場も完備しています。
エントランスは現代的で、スタイリッシュな雰囲気。デジタルサイネージには、「サウナ」「水風呂」「外気浴」の画像がスライドショーのように次々登場し、期待感を高めてくれます。
実際の温度以上に熱く感じる!?
サウナ室へ突撃
受付を済ませたら、さっそく浴場へと向かいましょう。ロッカーと浴場は同じフロアで、動線が抜群です。
さっそく施設の核であるサウナ室へ。これは“サウナイーグルあるある”だと思うのですが、ロウリュなど特になにもしていないときもフツーに熱い!
温度計は85℃前後を示していました。「大垣サウナ」や豊橋の「サウナピア」のサウナ室は100℃を余裕で超えているので、数字上はさほど熱くないはずなのですが……。とにかく短時間で大量の汗をかきます。
のちのちスタッフさんに確認したところ、ロウリュの時間以外にも小まめに水かけを行い、体感温度が下がらないように維持しているとのこと。やはりサウナ室のコンディションづくりには、並々ならぬこだわりがあるようです。
しかし、これで「熱い!」と音を上げていたら、「サウナイーグルを満喫した」とは言い切れません。この施設の真骨頂とも言える、ロウリュサービスが待ち受けているのです。
※体調を考慮した上で、無理なくサウナや水風呂を楽しみましょう。
若きマイスター・田島さんの熱波を受ける!
「サウナイーグル」では、熱波師のことを「マイスター」と呼んでいます。この日、熱波を届けてくれるマイスターは、入社2年目の期待のホープ・田島 紳さん。学生時代からさまざまなサウナ施設を巡り、ついにはサウナ施設に勤めだした筋金入りのサウナ好きです。
相棒である、サウナグッズ専門ブランド『37(サウナ)』のタオルを広げて見せてくれました。70cm×70cmの正方形タオルはアウフグース※しやすく、かなりお気に入りとのこと。
※熱せられた石に水をかけることで発生した蒸気を、タオルなどを振り回すことで一気に撹拌させ体感温度を上げるプログラム
いよいよロウリュサービスのスタート。ロウリュは14:00、16:00、19:00、21:00、22:00の1日5回開催。土日のみ6:30にも開催されます。
「サウナイーグル」のロウリュは人気が高いため、各回当日完全予約制。参加希望の場合は脱衣所前にある受付用紙に、ロッカー番号を記入します。「サウナイーグルに到着したら、なにはともあれロウリュの予約」と覚えておきましょう。
サウナストーンにアロマ水をかけ、相棒のタオルを巧みに使い蒸気を室内全体に撹拌していく田島さん。しなやかであり、ときにダイナミックな所作に思わずうっとりさせられます。
室内全体に蒸気が行き渡ったところで、参加者ひとりひとりをうちわで扇いでいきます。田島さんはこのとき「打点」を意識して扇いでいるといいます。つま先は敏感な部分なので、「打点」が低すぎると過剰に熱を感じてしまうそう。受け手により爽快感を感じてもらうためには、顔から胸あたりに熱波を送ることが大切なのだと話してくれました。
通常のロウリュでは2回水かけを行い、各10回ずつ(合計20回)個別に扇いでくれます。熱波の「おかわり」は自由なので、1人の参加者に対して100回以上扇ぐこともあるとのこと(!)。
さらに平日21:00(土曜は16:00と21:00、日曜は16:00と19:00)の回は「スーパーロウリュ」と題して、通常2回の水掛けがなんと3回に!ただし、「サウナイーグル」のロウリュは水かけ1回でも十分熱い(なんならロウリュしてなくても熱い)ので、ほどほどを心がけましょう。
灼熱のサウナの先に待つ“シングル”
灼熱のロウリュに耐えきったら、もうひとつの名物である「シングル」※へ!この日は6.1℃を指していました。どんなに熟練のサウナーでも6℃台となるとさすがに身構えてしまうものですが、ロウリュサービスの熱さがハンパないのですぐにでも飛び込みたくなるはず(かけ湯、かけ水を忘れずに)。
※水温が9℃以下の水風呂のこと。別名「グルシン」とも
シングルでさっと体を冷やしたら、その横にあるもうひとつの水風呂へ移動。こちらの水風呂は20℃前後で、冷冷交代浴を楽しめます。
外気浴スペースがあるのも施設のウリです。ロウリュサービスを受けて火照った体を、クールダウンしましょう。
深夜まで営業する食事処で名物ラーメンを
館内のお食事処「ゆるり家」では、経験豊富な料理人が作る季節の一品料理から、スタミナ満点のサウナ飯まで、幅広く味わうことができます。カウンター席や掘りごたつのテーブル席があり、一人で訪れてもグループで訪れてもゆっくり食事を楽しめそう。
奥にはテレビ付きのブース席も。この適度なプライベート感、控えめに言って最高です。
食事処は深夜24時まで、金・土曜は深夜2時まで営業しているのもポイント(ラストオーダーは各30分前)。24時間営業の施設でも、食事処はかなり早く閉まってしまう場合が多いのでこれはありがたい!
ぜひ味わってもらいたいのが、「イーグルコンディションラーメン」(1,050円)。ニンニクやニラ、モヤシがどっさり入った、いわゆる「ベトコンラーメン」を下敷きにした一品です。
濃い目のスープが、大量に汗をかいた身体に染み渡っていきます。大ぶりのニンニクがどっさり6個も入っており、スタミナが付きそう!野菜のシャキシャキ食感もたまりません。
これはクセになりそう。
“2ランク上”を目指す「サウナイーグル」
さきほど素晴らしい熱波を届けてくれた田島さんに、改めてお話をうかがいました。
安田:「『サウナイーグル』の“オンリーワン”って、どの部分だと思いますか?」
田島さん:「お客様のさまざまなご要望に対して、イベントを通してお応えしているのが『サウナイーグル』のオンリーワンかもしれません。サウナ室内の照明を落としてじっくり蒸される『禅ロウリュ』や、サウナ室内で乾杯する『オロポロウリュ』などの企画を毎日のように実施しているんです」
田島さんは入社2年目ながら、さまざまなイベントや食事処のメニューの考案に携わっているそうで、最近では手応えを感じることも多くなったそう。サウナに携われることが本当に楽しいようで、目を輝かせてインタビューに応じてくれます。
安田:「マイスターとして熱波を届ける上で、心がけていることはありますか?」
田島さん:「ただ熱さにこだわるというより、『サウナ室にいる時間を楽しくしたい』という気持ちが強いですね」
実際に田島さんの担当するロウリュを体験してみると、途中途中で自虐を交えた(?)小噺でサウナ室の雰囲気を和ませる姿が印象的でした。
田島さんのほかに20名ほどのマイスターがいるそうで、それぞれが持つ個性の違いを常連さんは楽しみにしているそう。「おっ!今日は○○くんがロウリュ担当か!」なんて会話も日常的に聞かれ、それぞれのマイスターに“ファン”が付いているのが分かります。
最後に「“2ランク上のサウナ施設を目指す”というのが、スタッフ一同のスローガンです」と語ってくれた田島さん。サウナ室のコンディションがいい、清潔感がある、料理がおいしいなど“1ランク上のサウナ施設”は、飽和しているなかで敢えて“2ランク上”を目指すといいます。
「まだまだその境地に及ばない」と田島さんは謙遜気味ですが、気持ちよく汗をかけるロウリュプログラム、シングルの水風呂、サウナ→水風呂→外気浴の完璧な動線など、ハード面の充実は想像を超えるものでした。
それに田島さんをはじめ、若いスタッフの企画力が加われば鬼に金棒!「次世代サウナのスタンダード」と称される日は遠くないはず。
▼こちらも合わせてチェック!