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【スウェーデンの暮らし】日本だとありえない?高校の卒業パレード「Studenten」

海外

スウェーデン
2019.07.08
新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

【スウェーデンの暮らし】日本だとありえない?高校の卒業パレード「Studenten」

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緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

6月は夏至もあり、夏真っ盛りのオンシーズンとなるスウェーデン。前回ご紹介したスウェーデンのNationaldag(ナショナルデー)、そして夏至に行われる一大イベントMidsommar(ミッドサマー)。そんな数々の大きなイベントが目白押しなのですが、私が中でも楽しみにしているのが今回ご紹介するStudenten(ストゥデンテン)

スウェーデンのStudenten……て、聞いたことありますか?私はこちらに住むまでまったく聞いたことが無かったのですが、日本風に言うと「高校の卒業パレード」なんです。

日本風……というのは、スウェーデンでは日本のように中学校1~3年、高校1~3年……というシステムではなく、高校に当たる年の16~19歳はGymnasieskola(ジムナジースコーラ)に通います。そのGymnasieskolaを卒業する晴れの日を、”日本ではありえない形”でお祝いするんです。

Studenten

こちらがStudentenの様子。卒業生、みんな大人っぽいですよね!晴れて卒業し、希望に満ち溢れる面々。とてもうれしそうです。卒業パレードのトレードマークの白い帽子、そして女の子は白いドレスに男の子たちはブレザーを着て。

どこが”日本でありえない形”なのか、というと、皆大きな荷台のあるトラックに乗ってそれぞれ街中をゆっくりと凱旋するんですが、写真だとお伝えできませんが爆音の音楽を流しています。各トラックにスピーカーも用意されており、それぞれが用意した流行りの曲などを流し、この時ばかりは街一帯がクラブにでもなったかのよう。

遠くにいても、ベースの響く大音響の音楽が聞こえてくると「ああ、今日はStudentenだったんだな」と気が付くほど。もちろん卒業生たちも、音楽のリズムに合わせてジャンプ、ジャンプ!お酒の瓶を片手に持っている子もいれば、大声で全員で歌っているトラックも。

日本だと、騒音やマナーで苦情が出てしまいそうですね。このパレードの最中は市バスなどのルートも変更されます。

Studenten

こちらではなんとスモークを焚いているトラックも!それぞれが違った飾りつけをしてお手製の垂れ幕をつけているので、各グループの個性が出ます。クラスやグループのスローガンや、トラックに乗っている全員の名前を書いているところも少なくありません。

Studenten

こちらのトラックは全員が女の子。男女混合のトラックもあれば、男の子達だけのトラックも。

Studenten

ちなみにスウェーデンは移民・難民を沢山受け入れている国ですので、もちろん人種もさまざま。こちらのトラックはそれぞれのルーツの国旗を掲げて。

Studenten

こちらのトラックの子達も色んな国の国旗を持っていますね。中東、アフリカをルーツに持つ人達もスウェーデンに多く住んでいます。こちらのトラックにはヒジャブを纏った子達も。

スウェーデンといえば、日本からみると金髪で肌の色の白い、いかにも北欧!といった出で立ちの人たちが多く住んでいる国というイメージがあると思いますが、そういったスウェーデン人が多いのですが、皆さんが想像している以上に「人種のるつぼ」となっており、街を歩けば様々な人種とすれ違い共存しています。学校のクラスにも、様々な人種の子達がおり皆仲良くそれぞれを尊重し合っています。

Studenten

こちらのグループはヘアスタイリストの卵でしょうか。ドライヤーの絵とともに「3年後には私たちブローするのが最高に得意になっているわ!」と書いています。

Studenten

ちなみにトラックからちょっとひいて撮影したものがこちら。

こんな感じで大きなトラックが荷台に卒業生たちを乗せて、大きな音楽と歓声とともに通り過ぎて行きます。なかなか迫力がありますよね。同じルートをゆっくりと何周も通り過ぎるので、2~3時間ほど続きます。

Studenten

さて、そんな卒業生にとって学生生活の最後を飾るとてもエキサイティングなパレード。観客も勿論大勢集まります。こちら、通過するトラックを待ち構えている人たちですが、プラカードを持っている人が目に入ります。

こちら、家族が我が子が小さな頃の写真をプラカードにして持って今か、今かと来るのを待っているんです。プラカードには可愛らしい写真と名前、誕生日等が書かれています。

Studenten

こちらの男性も、しっかりと「IDA」さんの小さなころの写真とGrattis(おめでとう!)と書かれたプラカードを持って立っています。スウェーデンカラーの風船も一緒に。

このように一大イベントですから、この日の為にお店でもStudenten用のグッズ(風船やアクセサリー、女の子の着用する白いドレスetc…)も早くくから売られはじめ、写真屋さんもStudentenに向けてへの記念撮影のコースを用意して待っています。

Studenten

Studentenはスウェーデンで一番いい季節といっても過言でない6月の頭にありますから、晴れればとても素敵な抜けるような青さの空の下、開放的な気分で皆でお祝いをすることができます。

トラックの通り道でカメラを持っていると、こちらへ向けてポーズをしてくれる卒業生の子達もいたりして、とても楽しい雰囲気の中トラックの凱旋は続きます。

Studentenはスウェーデン各地で行われるので、もしこのシーズンにスウェーデンに旅行で来られて日がかぶると楽しい凱旋パレードが見れるかもしれません。一度私もその日と知らずストックホルムへ出かたら、大きなトラックと歓声がやって来た事も。

日本では殆ど知られていない、楽しいスウェーデンの高校の卒業パレードStudentenでした。

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新谷 友海

新谷 友海

スウェーデン在住

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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