【スウェーデンの暮らし】スウェーデンの春の天候はジェットコースター

スウェーデン
掲載日:2021.04.22
【スウェーデンの暮らし】スウェーデンの春の天候はジェットコースター

イースターも終わり、さらに春に近付いてきたスウェーデン。と言いたいところですが、スウェーデンの春は春らしい陽気で晴れたなぁ、これからどんどん暖かくなるなと思ったらまた雪が降ったりと、まるでジェットコースターのような天候具合。

1枚目の写真は、冬の間は湖が氷に覆われてしまうので川に移動している鴨が湖に戻って来たところ。人に慣れていて、たくさん寄って来てくれます。散歩コースにもなっているので、多くの人がウォーキングに勤しんでいます。

街のストリートもこの通り、日差しがまぶしくまだ冷えますがカフェやレストランのオープンテラスで食事を楽しむ人も増えました。

桜の木を通りかかると、1割ほど咲き始めていました!コロナ禍でなかなか一時帰国が出来ない状況ですので、こうやって桜の開花を見るのは少し日本を感じられててとても嬉しいです。

ただ、こんなにも暖かそうなのに翌日には……

こうです!「あれっ、昨日までの春陽気は何処へいってしまったんだろう」と毎年思いますが、スウェーデンの春はこうなのです。まだまだ雪が降るんですね。ただ、こんなに雪が降っていたのに、1日が終わるころには……

こうなんです!先ほどの雪景色とこの快晴で雪の無い景色、同じ日の写真だと信じられますか?本当にアップダウンの起伏が激しいジェットコースターのよう。毎年桜が開花しはじめてからも雪が降るので、桜の花寒くないかなと心配になってしまいます。

そんな翌日にはまた快晴。野うさぎが走っているの、見つけられますか?

こちらは何の花でしょうか?まだ肌寒くても、太陽の光につられて開花する野花を見るとやはり春を一番感じられますね。

こちらは完全に雪解けして水嵩が増しているレンガ造りの古い水門です。この川が、鴨が映っている写真の湖、スウェーデンで3番目に大きなメーラレン湖へと繋がっています。抜けるような青空が気持ちい日でした。もちろん、この数日後にまた雪が降るのですが。

ちなみに、この写真の左側の建物。この建物何だと思いますか?これ、なんと12世紀に建てられたお城なんです。1544年に再建され17世紀にはリノベーションもされていますが、私達が安易に想像するヨーロッパの「お城」というイメージとは違う見た目で1000年近くも前からあるお城だなんてビックリですよね。私もこの街へ引っ越して来てから5年位は特に気にすることも無く「市役所とかアパートかな」と思っていたので、お城と知った時は大変驚きました!スウェーデン、実は皆さんがお城と聞いて想像するタイプのお城って、案外ないかもしれません。

ちなみにカルチャーナイトという文化のイベントの時などに城内へ入れるのですが、中はちゃんとお城のような雰囲気になっています。

こちら数年前に撮影していたものですが、中はこんな感じで中世の雰囲気がたっぷりの造りとなっており、お城と言われて納得の内装なんです。広間ではクラシックのコンサートが行われたりしています。

さて、先日のイースター。今年は4月4日でしたが例年ですと街でエッグハントの催しなど開催されるのですが、今年は見送りで。街にはこのようにちょっとしたイースターの飾りつけが施されていました。

こちらもちょっとしたイースターの飾りつけをしているお宅です。植木鉢の木に、カラフルな卵を吊るして、飾りの羽根を添えて。やっぱりイースターのビタミンカラーは見ていると明るい気分になりますね。

そしてこちらはカフェのショーケースで見かけた可愛らしいヒヨコのケーキ。羽根を広げて、くちばしがちゃんとあるところが可愛いですね。とさかが2つのハートからなっているのもナイスアイデアです!こちらは黄色い部分はマジパン、中身は生クリーム、そしてスポンジにジャムです。

そしてこちらはスウェーデンらしいな!と思った、イースターの日にスーパーにあったイースターコーナー。Prinskorv(プリンスコルブ)と呼ばれる小さなソーセージと、ニシンの酢漬けの缶詰。こちらはミッドサマーやクリスマスの時等のテーブルに欠かせないメニューです。ソーセージは焼いて、缶詰は開けるだけなのでお手軽メニューですね。茹でたジャガイモと一緒に食べたり、ニシンの方はknäckebröd(クナッケブロッド)と呼ばれるクリスピーなクラッカーのようなパンに載せて食べたりします。

さて、最後にこちらをご紹介。たまたま駐輪場でみかけたのですが、日本では珍しいかな?と思いご紹介します。こんなに座るところが大きいものを見たのは初めてですが、スウェーデンではこのように独立した子ども用のシートを付けた自転車が少なくありません。

こんな感じのものもよく見かけます。Cyckelvagn(シッケルヴァグン)といい、そのまま直訳すると「自転車ワゴン」という名称です。子どもたちはここに乗り、親が自転車でサッと走って行きます。自転車の子ども用シートに乗るよりも、目線が低くなり子どもたちにとっては楽しいかもしれませんね。

最後の写真は、ジェットコースターのような天気の日、朝は雪景色、昼はいいお天気、夕方には雨が降って出た虹です。

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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