ぷりっとしたえびの天ぷらを白いお米でやさしく握った、一口大のおにぎり「天むす」。
味噌カツやひつまぶし、手羽先に味噌煮込みうどんなど、さまざまなグルメが揃う”名古屋めし”。その中でも「天むす」は、その手軽さとおいしさで昔から東海地方を中心に愛され続けている人気グルメのひとつです。
目次
今では名古屋駅の売店や百貨店の食品売り場など、さまざまな場所で天むすが販売されているのを見かけますよね。
冷めてもおいしい天むすは、簡単にテイクアウトできるのも魅力的。ランチや夜ごはんのお供にちょうど良い量で、名古屋みやげとして買って帰る人も多いんです。また名古屋市内には昭和時代から続く天むす専門の名店も多く、各店ごとで異なる個性豊かな天むすを楽しむことができます。
名古屋で食べる!天むすの名店 4選
ここからは、名古屋市内で食べることができる天むすの名店を4選ご紹介していきます。
味・形・大きさなど、各店独自のこだわりを持つ天むす。実際に食べ比べをして、違いやおすすめポイントなどをお伝えします!長年にわたり営業を続けている老舗や新しくオープンしたおしゃれな最新店まで、さまざまな天むす専門店が登場しますよ。
ここは外せない!「天むす」御三家
まず最初にご紹介するのは、天むすと言ったらココ!天むす界隈でも一目を置かれている、老舗の天むす専門店 御三家をご紹介します。
元祖めいふつ天むす 千寿
三重県津市大門に本店を構える「元祖めいふつ天むす 千寿」。昭和30年ごろに創業した老舗の天むす専門店です。
実はこの千寿は、天むすが誕生した発祥の地。名古屋名物なので名古屋発祥だと思う方も多いかと思いますが、最初に天むすが生み出されたのは名古屋のお隣・三重県だったのです。
初代の水谷ヨネさんが忙しく働く夫のために栄養のあるものを食べさせたいという想いから、「まかない」としてつくられたことがきっかけ。 愛情がたっぷりこもった千寿の天むすは、今も昔も変わらぬおいしさにリピーターも多いことで有名です。
そんな「元祖めいふつ天むす 千寿」の天むすは、小ぶりだけど存在感のあるぷりっとしたえびと、ほどよく塩味が効いた三重県産コシヒカリとの相性が抜群。サイズは小さめなので、食べやすいのも魅力的です。
付け合わせのきゃらぶき(ふきを佃煮のように煮たもの)は、濃いめに味が染み込んでいてすこし固め。合間に食べるとよいアクセントとなり、より天むすの旨みが増します。
えびの天ぷらはお米の中にぎゅっと包まれており、衣はしっとりと上品な味わい。コーン油で揚げた天ぷらはほんのりと胡椒が効いていて、全く油っぽさを感じません。思わずひとつふたつと、パクパク食べれちゃいます。
「元祖めいふつ天むす 千寿」の天むすは、名古屋市内では近鉄名古屋駅の構内やエスカ地下街などで販売されています。お土産や旅のお供にもおすすめですよ。ぜひみなさんも、天むすの原点となる味を堪能してみてくださいね!
【めいふつ天むすの千寿(元祖 天むすの千寿)本店】
住 所 :〒514-0027 三重県津市大門9-7
電 話 :059-228-6798
駐車場 :あり
めいふつ天むす 千寿
次に登場するのは、名古屋大須に本店を構える「めいふつ天むす 千寿」。さきほどご紹介した「元祖めいふつ天むす 千寿」から暖簾分けしたお店です。地元グルメとして名古屋に天むすが広まったのは、この大須の千寿から。
元祖との違いでまず注目するのは、梱包紙。同じようなデザインではありますが、元祖 千寿は黄緑、大須の千寿は茶色の梱包紙を使用しています。
暖簾分けなだけあって、見た目はそっくり!サイズは元祖の千寿よりもほんの気持ち大きめ。ふっくら炊き上げたお米からあふれるえびの天ぷらが食欲をそそります。
「めいふつ天むす 千寿」の天むすは、素材一つひとつにこだわりがあふれています。ツヤツヤと輝く北陸産コシヒカリにしっかりと存在感のある海苔、そして何よりぷりっぷりのえびがとってもおいしい!ふわっと握られた天むすをひと口食べれば、お口の中は幸せいっぱいに。
衣に入った三つ葉が、さっぱりとした後味を演出。付け合わせのきゃらぶきは、辛すぎない塩味でやわらかく煮込まれており、天むすをより一層引き立ててくれます。
大須の本店以外には、松坂屋名古屋店にも「めいふつ天むす 千寿」の店舗があります。どちらの店舗にもイートインスペースが完備されていて、ここでしか食べることのできないできたてほやほやの天むすをいただくことができますよ!
にぎりたての天むすは絶品です。ぜひみなさんもランチやお買いものの合間に「めいふつ天むす 千寿」のおいしい天むすを召し上がってみてはいかがでしょうか。
【めいふつ天むす 千寿 本店】
住 所 :愛知県名古屋市中区大須4-10-82
電 話 :052-262-0466
駐車場 :なし
地雷也
天むす御三家の最後にご紹介するのは、名古屋徳川に本店を構える「地雷也」。昭和63年にサカエチカ街にオープンして以来、名古屋をはじめ東京や関西など多くの拠点で販売の枠を広めている天むす専門店です。
「地雷也」の天むすは、大きいえびの天ぷらが特徴的。天むす全体に、天然えびの旨みがぎゅっと詰まっています。
甘めの醤油だれで味つけられたえびの天ぷらは、衣が多めでコクが深い。小さくても食べ応えは抜群です。千寿の天むすがあっさり派だとすると、地雷也の天むすはこってり派ではないでしょうか。
付け合わせのきゃらぶきは、よく味が染み込んでいてシャキシャキ!全体的に味がしっかりとついていて、名古屋っぽさを感じる天むすです。
「地雷也」では、白米の天むすのほかに、黒米・高菜と3種類の天むすを展開しています。中でも「黒米の天むす」は、もちもちとした黒米の食感と味わい深い風味が楽しめる上品なお味。
夏には「カレー天むす」など季節限定の一風変わった天むすの販売も。その時々で変わる旬の天むすをいただくことができます。
徳川にある本店では、注文ごとににぎりたての天むすをテイクアウトすることが可能。そのほかにも、ジェイアール名古屋タカシマヤや名古屋三越などでも購入ができます。
高速道路のサービスエリアにも多数出店しているので、おでかけやドライブのお供にもおすすめですよ!
【地雷也】
住 所 :〒461-0025 愛知県名古屋市東区徳川1-739
電 話 :052-934-1064
駐車場 :あり
web :http://www.jiraiya.net/
Instagram :https://www.instagram.com/jiraiya_tenmusu/
新登場の天むす
天むす屋 鬼天
最後にご紹介するのは、名古屋 大須の大須観音通商店街にある「天むす屋 鬼天」。2022年7月にオープンしたばかりの天むす界の新星で、えびの天むすをはじめさまざまな具材を使った10種類以上がそろう天むす専門店です。
今回は、数ある天むすの中から人気の4種類が楽しめる「四天王」セットをいただきました!
まずは定番の「えび天むす」から。サクッとした衣に包まれたえびの尻尾が、まるでシャチホコのように飛び出しています。ほど良い塩梅で、丁寧につくられていることがわかるやさしい味わい。
厳選された独自のブレンド米は、お米の粒感が際立っていてふんわりとした食感を楽しめます。
「とり天むす」は、大きなとりの天ぷらが嬉しいボリューム満点の一品。
まちがいない組合せの「しらすと大葉の天むす」は、しらすの塩味と大葉の香り豊かな風味のバランスが最高!
変わり種の「うめ干しの天むす」。衣の中に隠れるうめ干しの爽やかな酸味がとってもおいしい。締めにももってこいなさっぱりとした上品な天むすです。
バラエティに富んださまざまな天むすを楽しめる「天むす屋 鬼天」。たくさんの種類の中から好きな具材を選ぶ瞬間は、格別な時間です。サイズも小ぶりなので食べ歩きにも◎。
また「魔法のお茶漬け出し汁」などの販売もあり、天むすを新しいカタチで味わうことができます。ぜひ、真新しい鬼天の天むすを堪能しに大須へ足を運んでみてくださいね。
【天むす屋 鬼天】
住 所 :愛知県名古屋市中区大須2-18-21
電 話 :090-1874-0802
駐車場 :なし
Instagram :https://www.instagram.com/tenmusu_oniten/
今回は、名古屋名物 天むすの名店4選をご紹介しました。気になる天むすはありましたか?
天むすと一括りにいっても、各店ごとでおいしさやこだわりが全く異なることに驚きました。老若男女問わず、誰でも手軽に食べられる天むす。ぜひみなさんも、各店自慢のおいしい天むすを食べ比べして、お気に入りのひとつを見つけてみるのはいかがでしょう?