名古屋・松坂屋美術館で開催中の「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきました。
目次
第2章「ウィリアム・モリスとモリス商会」
《ばら》1877年(印刷)©Morris&Co.
《ウィロー・バウ(柳の枝)》1887年(印刷)©Morris&Co.
第2章「ウィリアム・モリスとモリス商会」では、モリスデザインの壁紙と、モリスが立ち上げた「モリス商会」の壁紙が紹介されています。モリスは、フランス風の自然主義の花模様と、デザイン革命運動の幻想的な平面パターン、そのどちらとも異なる新鮮なスタイルをもたらしました。
《トレリス(格子垣)》1863年(デザイン)・1864年(印刷)©Morris&Co.
《ブラックソーン(スピノサスモモ)》1892年(印刷)©Morris&Co.
このような美しい壁紙たちがどのように製作されているか気になりますよね。第2章では、実際に使用していた版木が展示され、ブロック・プリントの作業風景の映像もみることができました。
壁紙の説明を見てみると「ブロック・プリント 7版」のように、使用された木版の数が記載されています。「この壁紙には何枚の木版が使われているのだろう」と考えながら鑑賞するのも楽しみ方のひとつです。
こちらは、モリスの壁紙を用い居間を想定した「クラシックモリス」コーナー。モリスが目指した「美しい生活」とは、どのような暮らしか。自然との共生、手仕事の温もり、簡素でも居心地のよい部屋というコンセプトで、モリスの壁紙と英国家具を組み合わせています。
※こちらのコーナーは撮影可能です