知る人ぞ知る名古屋の穴場観光スポット!覚王山にある「揚輝荘」でノスタルジックな旅気分に。
目次
三つの指定有形文化財が見られる北園へ
北園には、伴華楼、白雲橋、三賞亭と庭園、稲荷神社があり、右手に進むと南園へ続く通路へつながります。
京都の修学院離宮の影響を受けたとされる池泉回遊式庭園では、四季折々の景色が楽しめます。
うろこ壁が珍しい「伴華楼(ばんがろう)」。 一階建てのアールデコ風の洋館が作られた後、上の階に和の平屋が乗せられたというまさに和洋折衷の建築。
横から見るとバンガローのような山荘風の建物に見えます。
「揚輝荘」の名前の由来は、この地が月見の名所で「月が輝き揚がる」ことから、「揚輝荘」と名付けられたそう。
「白雲橋」は、修学院離宮の千歳橋を模した廊橋で北庭園のシンボルです。
祐民が描いた龍の天井絵は、女性の隠し絵も描かれているのでは?と近年、新聞でも話題になったそう。探してみてはいかがでしょうか?
手彫りの白木擬宝珠(ぎぼし)などに趣向がこらしてあります。
大正7年、茶屋町(現中区丸の内二丁目)の伊藤家本宅から移築した揚輝荘最初の建物の「三賞亭」。珍しい煎茶の茶室で、竹の長押(なげし)など東洋風のデザインが見られます。
日泰寺の五重塔も見ることができ、天候などの条件がいいと池に映る逆さ五重塔も。
「伴華楼」の隣には、商売繁盛の神様、稲荷神社もあります。
稲荷神社の塀は、熱田神宮などでも見られる土と石灰を油で練り固め、瓦を多数積み重ねた信長塀でつくられています。
建物から感じるノスタルジックな雰囲気の中、スタッフの方々から伺った揚輝荘につながる名古屋の歴史もとても興味深く聞き入ってしまいました。今後、修復が進み見どころもまだまだ増えそうです。
地元の人や名古屋に何度も来ているリピーターにもおすすめの穴場スポット「揚輝荘」にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?