新鮮な地元野菜が買える!農家さんの顔が見える直売所「あぐりん村」

新鮮な地元野菜が買える!農家さんの顔が見える直売所「あぐりん村」

「あぐりん村」は愛知県長久手市にある、地元密着型の直売所です。長久手市は名古屋駅まで電車で約30分。自然に恵まれた郊外のベッドタウンであり、2005年には万博「愛・地球博」のメイン会場となったことでも有名です。

今回は、地域の農家さんによる安心・安全な野菜が手に入るあぐりん村の日比野さんにお話を聞きました。

野菜ソムリエの資格も持つ日比野さん

地元農家を応援するためにはじまった
「あぐりん村」

「アグリカルチャー(農業)」の「あぐり」と「村」を取って名づけられた「あぐりん村」。生産者さんが直接農作物を持ち込んで販売する直売所です。

日比野さん:「あぐりん村はもともと長久手市の『農業を通したまちづくり』の一環としてスタートしました。長久手市の農家はほとんどが兼業農家で、高齢化や耕作放棄地などの問題があったんです。そこに対応するため、そして地元の農家さんを応援するためにはじまったのがあぐりん村です。」

2007年にオープンしたあぐりん村ですが、2022年の12月にリニューアルし、売り場面積が大きく広がりました。

広々とした野菜売り場

日比野さん:「ありがたいことにお客さんも農家さんの数も増えて、野菜が並びきらないほどになったので売り場を広げました。今は通路も広くなり、ゆったりとお買い物を楽しんでいただけるようになりましたね。」

安心・安全の新鮮野菜

あぐりん村の野菜は、長久手市やその近郊の地元農家さん約300人が届けています。収穫した野菜を袋詰めして、値段をつけて、売り場に並べるところまで、それぞれの農家さんが行っています。

日比野さん:「夏はトマトやナス、ピーマンなどの夏野菜がたくさん並びますが、その時期に採れない野菜は並びません。無農薬や減農薬、有機野菜が多いので、形は不揃いで時々虫がついていることもありますが、旬の新鮮なおいしい野菜です。お客さんのなかには『子どもが野菜嫌いだけど、あぐりん村の野菜なら食べられる』という方もいるんですよ。」

あぐりん村で取り扱う野菜は、すべて栽培記録を把握・管理しています。農薬や肥料の使用回数、農薬を使う場合は適正に使用しているかなどの基準をクリアしたものだけが売り場に並ぶのです。

そして売り場には野菜の農薬と肥料の使用情報、誰が作ったかがわかる機械「アイ・ファーマー」があります。

野菜売り場の一角にある「アイ・ファーマー」

バーコードを読み込むと生産者の情報が出てきます

売り場にはスーパーでは見かけないような珍しい野菜も多く並んでいます。

ビーツ(右)とかぼちゃの一種「コリンキー」(左)。レシピも用意されています。

あぐりん村には野菜ソムリエの資格を持ったスタッフさんもいるので、野菜の説明や調理方法についても教えてくれますよ。

日比野さん:「毎日農家さんとコミュニケーションを取り、畑の状況や野菜の出来などについて聞いて、お客さんに伝えています。例えば『雨が降ったら畑に入れないので、今日は野菜が少ない』ということは、畑仕事をしない人にはなかなかイメージできませんよね。そういったことをお客さんに話して、農家さんの仕事を知ってほしいと思っています。」

「顔の見える直売所」を目指しているあぐりん村は、農家さんとお客さんをつなぐ役割をしています。そんなあぐりん村に来るお客さんの多くが常連客です。地域から愛されているお店だと感じます。

野菜だけじゃない!あぐりん村の全体像

この図の「農産物直売所」は、入口と出口が分かれた一方通行になっています。入口を入ってすぐにあるのが広々とした野菜コーナーです。

珍しい野菜も!農家さんの数だけ個性豊かな野菜が並ぶ

たまねぎだけでもいろんな種類が。

色鮮やかなミニトマトも種類が豊富!

あぐりん村では「トマトを作っている人が10人いたら、10種類のトマトがある」といいます。農家さんの数だけ種類、個性があるのです。

その場で精米してくれる「お米」やあぐりん村の野菜を使った「惣菜」も

野菜売り場を出てすぐ登場するのが、お米のコーナー。

あぐりん村では、その場で精米してくれるので便利です。

さまざまな品種が並びます。これ以外にも精米済みの袋詰めされたお米もありますよ。

こだわりの調味料もたくさん。

たまごだけでも、こんなにたくさんの種類があります!

厳選の国産肉や鮮魚も。

レジの近くには、弁当・総菜コーナーがあります。

あぐりん村の野菜を使った手作りのお惣菜。どれもおいしそう!

ひと休みできる「おやつ工房」と米粉のパンもある「ぱん屋さん」

レジで会計を済ませ、外に出ると「おやつ工房」があります。

ソフトクリームやみたらしだんご、コーヒーフロートなどバラエティ豊富。目の前のベンチに座ってひと休みしましょう。

おやつ工房の隣にはパン屋さんがあります。全面ガラス張りで明るい店内には、イートインスペースもありますよ。

米粉のパンもありました。

野菜苗も売っている「はな屋さん」

建物を正面から見て右手には、花屋さんがあります。

お花だけではなく、野菜の苗も売っています。こちらも、一つひとつに生産者の名前が書いてありますよ。

ビオトープやヤギに癒される外でゆっくり

建物の外にはビオトープがあります。

ビオトープの隣には2頭のヤギ「あぐ」と「りん」がいます。2頭合わせて「あぐりん」!

エサを買ってあげることもできます。あぐりん村は家族連れのお客さんが多いので「小さなお子さんにも楽しんでほしい」と、数年前から飼いはじめたそうです。

外には休憩所もあります。あぐりん村で買ったお弁当をここで食べることもできますよ。

パン屋さんで買ったスコーンとコーヒーをいただきました。ビオトープを眺めながら、外でゆっくりするのは気持ちいいですね。

あぐりん村の駐車場は、広々500台が停められます。

隣には長久手温泉「ござらっせ」があります。休日に、温泉とお買い物両方楽しむのもいいですね。

地域密着で地元の人に愛されるあぐりん村。農家さんが出品しに来ているタイミングに合えば、直接野菜のお話が聞けるかも。また親子で楽しめるイベントも行っているので、WEBサイトでスケジュールをチェックしてみてくださいね。

 

スポット詳細

【あぐりん村】
住所 :〒480-1102 愛知県長久手市前熊下田134
電話番号 :0561-64-2831
営業時間 :農産物直売所 9:00~18:00
 はな屋さん 9:00~17:00
 ぱん屋さん 9:00~16:00
 おやつ工房 9:30~16:00
定休日 :第1月曜日
駐車場 :500台
WEBサイト :http://www.nagakuteonsen.jp/agrin/

名古屋市在住、旅好きのフリーライター。インドでの就業経験あり。現在は、旅行、英語、SDGs、メンタルヘルスなど幅広い分野で執筆中。地域の魅力を最大限に発信できるライターを目指しています。趣味はボリウッドダンス(インドのダンス)

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