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フルーツ大福の専門店として、2019年10月にオープンした「覚王山フルーツ大福 弁才天」。オープン以来、連日行列ができる人気店で、カットした美しい断面をInstagramに投稿する方が多く、話題を集めています。
見た目だけではなく、フルーツ本来のおいしさを引き立てる素材にもこだわりがあります。そのおいしさの秘密を伺いました。
地下鉄東山線「覚王山」駅4番出口から徒歩10分ほど、日進通に面しています。レトロな佇まいの外壁に「フルーツ大福」の文字が目印です。
店内はコンパクトな造り。ショーケースの中にはフルーツ大福の見本が並んでいます。お店の奥では、職人さんたちがつくっている姿が見られます。
オープン当初は、開店時間前から長蛇の列ができるほど大盛況で、初日から2日間は午前中のうちに完売してしまったそうです。Instagramを見て遠くの県外から訪れるお客さんも多く、予想以上の反響だったとか。現在は生産数を増やしているものの、夕方には完売することが多いとのことです。午前中であれば全種類揃っているので、早めの時間に伺うのがオススメですよ。
旬のフルーツを使っているので、季節によって種類と数は変わりますが、常時10種類以上のフルーツ大福が並んでいます。この日のラインナップは13種類でした。
・紅ほっぺ 420円
・あまおう 600円
・温州みかん 500円
・キウイ 420円
・完熟パイン 350円
・シャインマスカット 390円
・完熟マンゴー 500円
・マスクメロン 500円
・ラフランス 390円
・梨 350円
・りんご 350円
・はっさく 390円
・水晶文旦 420円
※価格は全て税込みです。
定番のいちご大福が一番人気です。甘酸っぱくジューシーないちごが、甘さ控え目の求肥と白餡によく合います。品種は時期や入荷状況によって変わりますが、取材日は、「紅ほっぺ」と「あまおう」の2種類でした。
温州みかんも人気。みずみずしいみかんをまるごと包餡しています。食べた瞬間、果汁が口いっぱいに広がり、満足感が高い大福です。
キウイやパインは一年を通して買えます。人気が高い無花果は4月頃から、桃は5月頃から味わうことができます。
マスカット・梨・ラフランスは間もなく終了ですよ。
3つのこだわりからできたフルーツ大福
弁才天では、フルーツ本来の味を引き立てるよう白餡と求肥の黄金比にこだわっています。
① フルーツへのこだわり
使用しているフルーツは、名古屋北部市場の仲買人さんの目利きによるもの。
フルーツの種類によって、甘味と酸味のバランスを指定しているそうです。色とサイズにもこだわり、毎朝市場から、そのとき旬のフルーツが届けられます。② 求肥へのこだわり
求肥は、厳選した高級羽二重粉を使用し、生地への加糖をおさえることによりフルーツそのものの味が引き立つそうです。保存料や着色料は加えていないので、体にやさしい大福です。③ 白餡へのこだわり
白豆本来の風味を感じるよう甘さ控え目です。
これらのこだわりによって、まるごとフルーツを食べているかのような感覚を味わえるのが特徴です。柔らかい求肥の食感にも驚きます。
毎朝、職人さんがお店で手包み
フルーツ大福をつくっている様子を見学させていただきました。このときは、「あまおう」を使った苺の大福を製造していました。
やわらかな求肥にフルーツと餡を手際よく包み上げて、成形していきます。
職人さんの連携で、どんどん商品が出来上がるのが、見ていて素晴らしいと感じました。
こちらでは、出来上がった大福を丁寧に包装されていました。包装ももちろん手作業です。最後まで人の手で仕上げていました。