世界最大級のプラネタリウムだけじゃない!名古屋市科学館の楽しみ方を徹底レポートします。

愛知
掲載日:2020.02.27
世界最大級のプラネタリウムだけじゃない!名古屋市科学館の楽しみ方を徹底レポートします。

ギネス認定の世界最大級のプラネタリウムで有名な「名古屋市科学館」。

でも実は、日本最大級の体験型科学館でもあるんです。今回はプラネタリウムはもちろん、名古屋市科学館の楽しみ方を徹底レポートしたいと思います。マイナス30℃の世界を体感できる「極寒ラボ」、120万ボルトの巨大な放電体験装置「放電ラボ」など、みどころ満載です!

名古屋市科学館とは

名古屋市科学館

場所は、地下鉄東山線・鶴舞線 「伏見」駅から徒歩5分ほど

名古屋市科学館は、1962(昭和37)年11月に開館。2011(平成23)年に世界最大級のプラネタリウムと4つの大型展示を備えた新たな施設としてリニューアルオープンしました。

銀色に輝くのは、プラネタリウムドーム「ブラザーアース」。ネーミングライツパートナーは名古屋が本社のブラザー工業です。

次世代を担う子どもたちが、宇宙への興味と理解を深め、美しい地球を守る心が育つという思いを込め、名付けられました。「世界最大級内径35mのドーム」は、ギネス世界記録に認定されてます。

理工館

理工館

生命館

生命館

天文館

天文館

名古屋市科学館は「理工館」「生命館」「天文館」の3つのエリアがあり、「みて・ふれて・たしかめて」をコンセプトに約230種類もの展示があります。

「学習指導要領」に沿って構成され、階を上がるごとに高学年になるようになっています。学校で学んだことをより深く体感しながら学べる科学館なんです。そのため、中学生以下は観覧無料です。

<観覧料>
展示とプラネタリム:一般800円 大学・高校生500円
展示のみ     :一般400円 大学・高校生200円

※中学生以下無料
※大学・高校生は要学生証
※特別展など別料金が必要な場合があります

自然の不思議を体感できる
4つの大型展示

プラネタリウムが注目されがちな名古屋市科学館ですが、自然の不思議を体感できる4つの大型展示も見逃せません。

<4つの大型展示>

① マイナス30℃の極低温空間「極寒ラボ」
② 120万ボルトの巨大な放電体験装置「放電ラボ」
③ 高さ9mの人口竜巻「竜巻ラボ」
④ 水・音・光の大規模で多彩な仕掛け「水のひろば」

「極寒ラボ」と「放電ラボ」は定員制のため整理券が必要です(平日の放電ラボは先着順 ※春・夏・冬休み期間を除く)。配布時間はこちらから。

今回は実際に4つの大型展示を体験してきました!

大型展示① マイナス30℃の極低温空間「極寒ラボ」

極寒ラボ

1回の定員は20名。約20分のプログラムです。

まず最初に理工館5階にある「極寒ラボ」にやってきました。

マイナス30℃の極低温の空間を体験できるというもの!マイナス30℃……いったいどんな世界なのでしょうか。ドキドキしながら、いざ挑戦です。

極寒ラボ

ガイダンスルームでスタッフさんによる説明を受け、貸出し無料の防寒コートに着替えます。

貴重品以外の荷物はこちらに置いていきましょう。(カメラやスマートフォンは結露の可能性があるので、しっかりポケットに入れておきましょう)

極寒ラボ

サンダルやヒールなど肌の露出が多い靴の場合は、長靴の貸し出しもありますよ。

極寒ラボ

極寒ラボは3つの部屋に分かれています。最初にマイナス10℃の「極地情報室」で、少しずつ寒さに体を慣らします。この時点でかなり寒いです……!!ブルブル。

極寒ラボ

極寒ラボ

いよいよマイナス30℃の「極地体験室」へ!

5分間極低温を体感できるのですが、2〜3分すると顔がヒリヒリと痛くなってきました。北国出身の筆者ですが、さすがにマイナス30℃は未知の世界でした。南極の観測隊のみなさんは、こんなにも過酷な環境の中、日々研究に励まれているんですね。

極寒ラボ

実際の南極の氷や流氷にも触れられます。お〜〜冷たい。

極寒ラボ

天井にはオーロラや白夜の全天周映像もみられます。運がよければ、南極のライブ映像がみられるそうですよ。

極寒ラボ

「極地研究室」昭和基地の建物や南極地域観測隊について紹介されています。

再びマイナス10℃の部屋で体を慣らします。先ほどあんなに寒く感じたマイナス10℃が、あたたかく感じるから不思議。

マイナス30℃の世界を体感できることってなかなかないですよね。こうして自分の体で体感することで、より南極をリアルにイメージできるようになった気がします。ぜひ体験してみてくださいね!

大型展示② 120万ボルトの巨大な放電体験装置「放電ラボ」

放電ラボ

1回の定員は60名。約20分のプログラムです。

続いては、120万ボルトの電気エネルギーを体感できる「放電ラボ」へ!

こちらでは、巨大な放電体験装置から発生する120万ボルトの放電により、ダイナミックな電気エネルギーを体感できます。120万ボルト……マイナス30℃よりも緊張します……。

放電ラボ

まずは「放電」とはどのような現象なのかを学びます。放電とは空気の中を電気が通る現状のこと。身近なものだと静電気があります。

放電ラボ

テーブルの上には、大小ふたつの金属の球体が置かれています。これは「ヴァンデグラフ起電機」という、ゴムのベルトが回転し摩擦により電気を発生させる機械。客席の中から選ばれた人が球体に触ると、バチッと静電気が発生しました。

放電の仕組みを学んだら、いよいよ放電によるエネルギー体験スタートです!

放電ラボ

客席の照明が暗転。2基の大型コイル(テスラ・コイル)に電圧がかかり、キューキューという音が鳴りはじめました。金網越しですが、かなりの緊張感です。

放電ラボ

しばらくすると、ジジジジジジジジというものすごい轟音ともに、放電によるスパークが目の前で弾けます!思わず耳を塞いでしまうほど、すごい迫力です!!

放電ラボ

放電は3回行われ、3回目は真下から見ることもできます。大人でも思わずドキっとしてしまうほどの光と音が数十秒続きます。

放電ラボ

空中をのたうち回るように動きつづける電気火花は、電気エネルギーの激しさを実感できます。放電ラボで見られる放電現象は120万ボルト。雷による放電は数億ボルトなので、雷がいかに凄まじい電気エネルギーかがわかりますよね。

ただ、放電ラボは途中退室ができないので、小さなお子さんがいる場合は慎重に判断してくださいね。音は聞こえませんが、4階・5階に設けられている窓からも放電現象を見られますよ。

大型展示③ 高さ9mの人口竜巻「竜巻ラボ」

竜巻ラボ

続いては、3〜4階の吹き抜けスペースにある「竜巻ラボ」へ。

人工的に竜巻そっくりの巨大な空気の渦をつくり出すことができる実験装置です。ボタンを押せばいつでも竜巻を発生させることができるので整理券は不要。

竜巻ラボ

「竜巻ラボ」では、一日に数回「竜巻ショー」を開催。実験を通して竜巻の仕組みを学ぶことができます。

竜巻のメカニズムは、回転流と昇気流が重なったときに発生します。竜巻ラボでは白い煙を使って目に見える形にしており、高さ9mの人工竜巻はなんと日本最大級!

竜巻ラボ

竜巻ショーでは、竜巻の中に人が入ったらどうなるのか?竜巻の中に風船を投げ入れたらどうなるのか?という風に、客席から選ばれたお客さんも一緒に実験に挑戦します。今回は小さな女の子が挑戦してくれました。

気になる実験結果は、実際のショーで確かめてみてくださいね!

大型展示④ 水・音・光の大規模で多彩な仕掛け「水のひろば」

水のひろば

大型展示もいよいよラスト!最後は理工館中央にある「水のひろば」へ。訪れたことがある方も多いのはないでしょうか?

約20トンの水を使用し、くも・あめ・かわ・うみの各ステージで水の性質に関するたくさんの実験が楽しめます。うみのステージの水はくものステージに運ばれ、その後、かわ・うみのステージに流れていきます。地球における水の循環を表現しているんです。

水のひろば

水のひろばには19個の展示がありますが、その中から「かいてんぐるま」に挑戦!

乗って歩くと「かいてんぐるま」が動き、歩く力でアルキメデスポンプが回転するという仕組みを体験できる展示です。

水のひろば

簡単かな?と思いきや、想像以上に重い……。お腹に力を入れてグッと!かいてんぐるまが動き、アルキメデスポンプで水がタンクに運ばれていきました。これは大人もつい夢中になってしまいます。

4つの大型展示は、実際に自分の体で体感することができるので、座学だけではなかなか理解しにくい自然の現象や科学について楽しく学ぶことができました。

スポット詳細

【名古屋市科学館】
住所   :愛知県名古屋市中区栄二丁目17番1号 芸術と科学の杜・白川公園内
電話番号 :052-201-4486
営業時間 :9:30〜17:00 ※入館は16:30まで
定休日  :月曜(祝日の場合は開館、翌平日休み)、毎月第3金(祝日の場合は開館、第4金曜休み)、12月29日〜1月3日、その他臨時開館・休館あり

 

<観覧料>
展示とプラネタリム:一般800円 大学・高校生500円
展示のみ     :一般400円 大学・高校生200円

※中学生以下無料
※大学・高校生は要学生証
※特別展など別料金が必要な場合があります

 

http://www.ncsm.city.nagoya.jp/

Life Designs (ライフデザインズ)は、”東海エリア(愛知・岐阜・三重)の暮らしをもっと楽しく”をテーマに、情報発信するライフスタイルメディアです。

おでかけやランチの参考など、読者のみなさんの日常に寄り添えるメディアでありたいと思っています。運営しているのは、食・おでかけ・趣味に日々全力な編集部員たち。自分たちが東海エリアで生活する中で、出会ったモノや場所、琴線に触れたことをメディアを通してお届けしていきます。

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