北海道の大地を感じる滞在型リゾート「星野リゾート トマム」。冬の平均気温はマイナス10〜15度。極上のパウダーを求めて世界中からスキーヤーが訪れる、ウィンタースポーツの聖地でもあります。
そんな冬のトマムのコンセプトは、「スキーやスノーボードをする人も、しない人も楽しめる冬山」。冬にだけ現れる氷の街「アイスヴィレッジ」、氷点下が生み出す絶景「霧氷テラス」、大自然を舞台にしたアクティビティなど、滑らなくても楽しめる魅力が満載です!
今回はスキーもスノーボードも全くできない編集部スタッフが、「滑らない冬のトマム」の楽しみ方を2泊3日でご紹介します。
目次
「星野リゾート トマム」へのアクセスは、新千歳空港から車で約1時間40分。空港から乗り換えなしのバスも運行しています。
到着した瞬間、目に飛び込んできたのは白銀の別天地。パウダースノーに包まれた真っ白な世界にワクワクが止まりません。
敷地内には6つのリフトと29のコースを有する「トマム スキー場」のほか、「トマム ザ・タワー」と「リゾナーレトマム」の2つのホテル、レストランやインドアプール、スパなどの施設が充実しています。
展望ジェットバス・プライベートサウナ付の
オールスイートホテル「リゾナーレトマム」
今回は、リゾナーレトマムに宿泊することに。
リゾナーレトマムは、32階建て・全200室がスイートルームのホテルです。1フロアに4室のみ、全室角部屋100平米以上という贅沢なつくり。展望ジェットバスやプライベートサウナも完備しています。
さっそくプライベートサウナを体験してみることに!
24時間いつでも好きな時に、好きなだけサウナが堪能できちゃいます。サウナ好きにはたまりません。
展望ジェットバスにたっぷりと水を張り、北国ならではのキンキンに冷えた水風呂に。
水風呂のあとはバスローブに包まれ、絶景を眺めながらのととのいタイム。大パノラマを眺めながらのととのいタイムは、外気浴さながらの開放感でした。
幻想的な氷の街「アイスヴィレッジ」
続いては「星野リゾート トマム」に、期間限定で毎冬オープンする幻想的な氷の街「アイスヴィレッジ」へ行ってみることに!(※2024年は3月14日(木)までを予定)
3.2ヘクタールの敷地に「氷のBar」や「氷のアトリエ」など、氷や雪でできた11棟のドームが立ち並ぶ氷の街です。
最初に訪れたのは「氷のラーメン屋」。
イチ押しメニューは「氷のラーメン」です。氷の器に冷たい麺と冷たいスープ、凍ったトッピングが乗っています。アクセントには、北海道ならではの昆布を使用するこだわりっぷり。
ここでしか味わえない新感覚のラーメン、ぜひご賞味あれ!
続いては、氷でできたバーカウンターやセラーを設えた空間でお酒を味わえる「氷のBar」へ。50種類以上のメニューを、氷のグラスで提供しています。
寒い中で飲むお酒は、身体がポカポカと温まりますね〜!
その他にも、セイコーマートとコラボレーションした「氷のセイコーマート」、すべてが氷でできた空間で宿泊体験ができる「氷のホテル」、「氷の滑り台」「氷のポスト」「氷のシアター」など、最低気温がマイナス30度にも達するトマムだからこそ実現できる、さまざまな体験やアクティビティが楽しめます。
【アイスヴィレッジ概要】
期間:2023年12月10日~2024年3月14日(予定)
時間:17:00〜22:00(最終入場 21:30)
入場料:入場料 600円(小学生以上、税込)
トマム ザ・タワー、リゾナーレトマムの宿泊者は無料
蟹とサーモンが堪能できる!
ビュッフェダイニング「hal -ハル-」
1日目の夕食は「アイスヴィレッジ」のすぐ近くにある、ビュッフェダイニング「hal -ハル-」へ。
コンセプトは「カニ × サーモン」。それぞれの特徴を活かした料理をはじめ、旬の素材を使ったこだわりの料理が並びます。
どれにしようかな〜と迷う時間は、ビュッフェならではの醍醐味。
大きなホタテやサーモン、ズワイガニも食べ放題◎
「蟹グラタン」「牛肉の鉄板焼き」などシェフが目の前で仕上げてくれるコーナーもあり、和食・洋食・中華と料理のジャンルも豊富です。
デザートコーナーも充実。綿あめを雲海に見立ててトッピングした「雲海パフェ」はお子さまに大人気です!
<ビュッフェダイニング「hal -ハル-」>
https://www.snowtomamu.jp/summer/restaurant/hal.php
「木林の湯」で雪見風呂
夕食後は20分ほどシャトルバスに揺られ、「ミナミナビーチ」内にある「木林の湯」へ。(※宿泊者は入場無料)
解放感抜群の露天風呂からは、一面に広がる雪景色と星空が眺められます。白銀の世界に包まれた雪見風呂は、北国ならでは。
湯上がりは、リゾナーレトマム1階「Books&Cafe」でまったりタイム。コーヒーやシャンパンなどがセルフでいただけますよ。
森のレストラン「ニニヌプリ」で
北海道の味覚が楽しめる朝食
おはようございます!
2日目の朝食は、森のレストラン「ニニヌプリ」へ。
朝食ビュッフェの名物の1つは「フレンチトースト」。
焼きたてのフレンチトーストは、耳の部分はカリカリで、中はとろとろ。優しい甘さのフレンチトーストと、さっぱりとした生クリームが相性抜群で、思わずおかわりしたくなるほどの美味しさでした。
もう一つの名物は新鮮な海鮮を漬けにした「海宝丼」。サーモン・いくら・ホタテ・あわびなどがたっぷり!キュウリや卵もトッピングして、自分だけの海宝丼に。朝から北海道の味覚を堪能できました。
スッキリとした甘さのソフトクリームもおすすめです!
星野リゾート トマムではさまざまなレストランから朝食が選べますが、「ニニヌプリ」は320席と広々としているので、大人数やファミリーに特におすすめです。
<ニニヌプリ>
https://www.snowtomamu.jp/summer/restaurant/nininupuri.php
4.2kmの雪山そり滑り!
「スノーカート4200」に挑戦
「スキーもスノーボードもできないけど、せっかくなら雪山を楽しみたい!」ということで、「スノーカート4200」に挑戦してみることに。(※予約不要)
ちなみにスキーウェア、スノーブーツなどの防寒具のレンタルもあるので、手ぶらでもアクティビティが楽しめますよ!
こちらがスノーカート。三輪車の車輪部分にミニスキーを取り付けたような小さなそりです。ハンドルで方向転換し、足でブレーキを踏むとスパイクが刺さるようになっています。
ゴンドラに乗って霧氷テラスへ!
コースは雲海ゴンドラ山頂から山麓のリゾートセンターまでの4,200m。スノーカートコースとして日本最長のロングコースです。
いざスタート!!
このコースはスキーやスノーボードの初心者向けコースなので滑りやすく整備されていますが、スノーカートで滑ると想像以上の迫力!
特にコース序盤は急斜面でコース幅も狭めなので、ハラハラドキドキ。「きゃ〜〜〜〜」という声が雪山に響きます。
「スキーもスノーボードもできないけど、大丈夫なのだろうか……」と少し不安だったのですが、操縦にも少しずつ慣れ、景色を楽しむ余裕もでてきました。
所要時間は1時間ほど。スノーカート初挑戦でしたが、たっぷりと雪山を堪能できました。「スキーやスノーボードって、こんな感じの疾走感が味わえるのか!」と、ウィンタースポーツに興味を持つきっかけにもなりました。
身長130㎝以上から利用できるので、親子で楽しまれている方も多かったですよ!(※身長130㎝以下のお子様は雪そりエリアにてご利用いただけます。)
<トマムスノーカート4200>
営業期間:2023年12月中旬~2024年3月31日
所要時間:約1時間
料金 :カート1滑走 3,000円
おでん&出汁割り⽇本酒が楽しめる!
「スキーインスキーアウトこたつラウンジ」
2日目の昼食は、ホタルストリートに期間限定で登場する「スキーインスキーアウトこたつラウンジ」へ。
ホタルストリートは、スキーやスノーボードを履いたままアクセスできる「スキーインスキーアウトヴィレッジ」。⾷事や買い物が楽しめる9店舗が軒を連ねます。
トマム ザ・タワー柄のこたつに入り、ぬくぬく!
こたつで味わえるのは、北海道ならではの昆布出汁がきいた「スペシャルおでん鍋」!
大きな蟹がどーんと入っており、タコ・ホタテ・タラなどは食べやすいようおでん串になっています。昆布出汁と海鮮の旨みが合わさって絶品。特にタコのやわらかさには感動しました。トマトの酸味も良いアクセントに!
おでん鍋の付け合わせは、いくら・蟹味噌・山わさび・ゆずみそ。少しプラスすると、より深い味わいに。
氷点下の屋外で、こたつで暖まりながら味わう熱々のおでんは格別です!
スペシャルおでん鍋を最後の出汁まで味わい尽くせる「スペシャルおでん鍋」の締めセット。土鍋で炊いたご飯に、魚介の旨味たっぷりの出汁と、付け合わせの北海道らしい食材をのせて、お茶漬けとして楽しめます。
お腹の中からぽっかぽかに温まりました。
「TOMAMU Wine House」で
北海道のナチュラルワインを味わおう!
続いて訪れたのは、同じくホタルストリートにある「TOMAMU Wine House」。
こだわりを持った方法で生産された、北海道のナチュラルワインを中心に取り扱っています。製造数が少なく、なかなか市場に出回らないものも多いのだとか!
なんとワインサーバー内の16種類のワインを30mlという少量からテイスティングできるんです!30ml¥300〜なので色々飲み比べが楽しめます。(ワイン好きにはたまらない!)
ワインとの相性抜群な、ファーム星野のチーズを含む北海道のナチュラルチーズと一緒に。チーズのあまりの美味しさに感動し、帰りの飛行場で同じものを購入してしまったほど。
お好きなワインをカラフェでお部屋にお持ち帰りして、ゆったり楽しむのもOK!
リゾート内の対象店舗へのカラフェ・ボトルワインの持ち込み無料サービスもあるので、夕食のメニューに合わせてお好みのワインを選ぶのも楽しいですよ。
<TOMAMU Wine House>
https://www.snowtomamu.jp/summer/restaurant/tomamu-wine-house.php
ペアリングが楽しい!
「OTTO SETTE TOMAMU」でディナータイム
2日目の夕食は、メインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」で、冬限定のディナーコースをいただくことに。(期間:2023年12月1日~2024年3月31日)
当レストランでは、大自然の恵みを享受した北海道ならではの食材の中でも、その時期にその土地で一番おいしいものを厳選。冬の味覚を使用した全8品のイタリア料理を堪能できるコースです。
8品の中からピックアップしてご紹介していきます。
OTTO SETTE TOMAMUの魅力は、料理とのペアリング!
バリエーション豊かな素材を活かした「ノンアルコールペアリングコース」、アルコールとノンアルコールのどちらも楽しめる「ミックスペアリングコース」もあるので、お酒があまり飲めないという方もペアリングが楽しめますよ。
甘みが強く濃厚な旬の雲丹を使った「雲丹をたっぷり使ったリーキのパンナコッタ」。シンプルに味付けしたリーキ(西洋ネギ)と合わせることで、雲丹の味わい深い旨みが堪能できる一品です。
濃厚な雲丹に合わせるのは、イタリアの白ワイン「ゲヴェルツトラミネール2021(テルラーノ)」。トロピカルフルーツのようなスッキリとした飲み心地。ワインと合わせることで雲丹の濃厚な旨みが全面に押し出され、味の一体感に驚きました。
パスタは「丸ごと豚スネ肉とタコのラグー」。豚スネ肉のラグーと合わせることで、意外性のある相性のよさを楽しむことができます。ベリー系の華やかな香りが広がる一品。
パスタに合わせるのは、果実感がしっかりとしたロゼワイン。ベリー系のラグーソースとの相性がバツグンで、ビネガーの酸味ともマッチします。ワインと合わせることで、豚スネ肉の旨みをより感じることができます。
ドルチェももちろんペアリングが楽しめます。
雪山をイメージした、トマム牛乳から作られたヨーグルトのエスプーマに、リンゴを乗せたドルチェです。合わせるのは北海道・余市のリンゴのリキュール。ヨーグルトの酸味と良く合い、リンゴのフレッシュさがより感じられました。
「OTTO SETTE TOMAMU」のディナーコースは日帰りでも利用できるので、特別な日のディナーにもおすすめです。
「OTTO SETTE TOMAMU」の冬限定のディナーコース概要
期間:2023年12月1日~2024年3月31日
料金:全8品 15,730円、ワインペアリング 9,500円、ノンアルコールペアリング 5,500円、ミックスペアリング 7,500円(いずれも税・サービス料込)
時間:17:30〜19:00(最終⼊店)
「霧氷テラス」で
冬の朝だからこその絶景体験
3日目の朝は快晴に恵まれたので、山麓からゴンドラに乗って「霧氷テラス」に行ってみることに!
雲海ゴンドラで13分ほど。標高1,088mの霧氷テラスに到着しました。
ちなみに「霧氷(むひょう)」とは、氷点下の環境で、空気中の水蒸気や霧が樹木などに着く現象のこと。キラキラと輝く景色は、寒冷地の朝ならではの絶景です。
夏には雲海が楽しめる展望デッキや「Cloud Bar(クラウドバー)」から、霧氷に包まれた森を一望できます。思わずため息が出るほどの美しさ……!!
雲型のユニークな展望デッキ「Cloud Walk(クラウドウォーク)」は、霧氷の上を空中散歩している気分が楽しめます。歩く度に揺れる通路は少しスリリング!
絶景が楽しめる「雲Cafe」で冬季限定メニュー
雲海をイメージしたソフトクリームやドリンクが人気の「雲Cafe」には、冬季限定メニューが登場!
「雲Cafe」は展望デッキに直結しており、窓際の席からは絶景が楽しめます。
特におすすめは霧氷をイメージした真っ白な飴細工を添えた「霧氷コーヒー」と、霧氷の木々をイメージした「霧氷チョコレート」。
「霧氷チョコレート」は、「ファーム星野」で生産したトマム牛乳を使ったミルクジャムが入っていて、ちょっぴりビターなチョコレートとの相性が◎ここでしか食べられないスペシャルなチョコレートです。
晴れた日にはぜひ「霧氷テラス」を訪れてみてくださいね!
「GAOアウトドアセンター」で
冬のアクティビティに挑戦!
まだまだ「冬のトマムの楽しみ方」は終わりません!
最後は冬のアクティビティを楽しむべく「GAOアウトドアセンター」へ。バナナボートやスノーシュー、スノーラフティングなど、広大なトマムエリアの大自然を舞台にした、さまざまなアクティビティが楽しめます。
雄大な大雪原を堪能「大雪原スノーモービル」
まずは「大雪原スノーモービル」に挑戦!雪原広がるエリア内の特設コースをガイドさんが案内してくれます。
出発前に乗り方や操縦方法のレクチャーもあるので、初心者でも安心。ブオン!という大きなエンジン音と共にいざスタート!
最初は少し怖かったですが、少しずつ慣れてきました。直線を走る時のスピード感がたまりません!
白銀に包まれた大雪原を、スノーモービルで思う存分走る開放感は格別です!
スノーモービルでしか行くことのできない大雪原の絶景。日常を忘れ、冬のトマムをたっぷりと堪能できました。
小さいお子様(5歳~12歳)でも運転できるキッズスノーモービルもあるので、お子さんも楽しめますよ!(※キッズスノーモービル専用コース)
<大雪原スノーモービル 3km / 6km>
営業期間:2023年12月20日~2024年3月31日
所要時間:3km 約10分 6km 約20分
料金 :3km 3,000円 6km 4,500円
乗馬初心者でも楽しめる!「白銀の乗馬体験」
続いては「白銀の乗馬体験」に挑戦!
スタッフさんが付いて引き馬で行うので、大人から子供まで経験がなくても安全に乗馬が体験できます。人生初の乗馬でドキドキでしたが、スタッフさんもとても親切で安心して乗馬できました。
馬上は想像以上の高さでしたが、乗馬でしか見られない景色が味わえます。
「右にカーブ」「ストップ」など、操縦も体験させてもらいました!手綱の通りに動いてくれた時の感動は忘れられません。
写真撮影もできるので、旅の思い出づくりにもぴったり!
<白銀の乗馬体験>
営業期間:2023年12月20日~2024年3月10日
所要時間:約15~20分(写真撮影などの時間を含む)
料金 :1名 3,600円
「ファームデザインズ トマム店」でランチタイム
最後は「GAOアウトドアセンター」にある、「ファームデザインズ トマム店」でランチタイム!
「ファームデザインズ トマム店」は、ファーム星野の乳製品をふんだんに使ったメニューが味わえるファームカフェです。テイクアウトもOK◎
人気メニューはパニーニ!たっぷりの具材が香ばしいパンにサンドされ、ボリューム満点です。「生ハムモッツァレラのパニーノ」には、ファーム星野のモッツァレラが使われています。
おすすめドリンクは「ホエイ」。
チーズ製造のときに生まれるホエー(乳清)を使ったドリンクです。美味しいだけでなく、高タンパク質・低脂肪、カルシウムやビタミンをたっぷり含んでいるので、アクティビティで疲れた身体にぴったり!
<ファームデザインズ トマム店>
https://www.snowtomamu.jp/summer/restaurant/farmcafe.php
今回は「滑らない冬のトマム」の楽しみ方を2泊3日でご紹介しました。
「トマム=ウィンタースポーツの聖地」というイメージだった筆者。スキーやスノーボードが滑れなくても、こんなに雪山を堪能できるのか!と驚きました。冬のトマムを楽しめるアクティビティが充実しているので、滑らない人も安心して冬山ならではの滞在が楽しめます。
冬のトマムでしか出会えない体験&景色を、ぜひ堪能してみてくださいね!