交通事故の原因や安全な交通行動を体験しながら学ぶことができる「豊田市交通安全学習センター」。市内にあった「豊田市交通公園」が移転し、2010年にリニューアルする形で生まれました。
敷地内には、ミニSLやゴーカートのほか、お子さんが楽しめる遊具などもあり、家族で楽しみながら交通安全を考えるきっかけにおすすめのお出かけスポットです。
※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
目次
「豊田市交通安全学習センター」とは?
約25,000㎡の敷地に、交通安全学習館と屋外の「市街地ゾーン」「広場ゾーン」「遊園ゾーン」の3つのゾーンがあります。
・市街地ゾーン
信号や踏切、休憩所として利用できるコンビニのような建物など、リアルな街並みが再現されています。
・遊園ゾーン
50円で乗車できるミニSLやゴーカート、無料で楽しめるおもしろ自転車などもあります。
・交通安全学習館
交通事故の悲惨さを実感できるシミュレータや、3D映像で身近に潜む危険を学べるバーチャルステージ、映像やクイズで学ぶシアターなど屋内で楽しめる体験も充実しています。
無料駐車場も入口の目の前なので、ベビーカーなど荷物が多い家族連れにも便利です。
親子で学ぼう!「交通安全学習館」
敷地に入るとすぐの場所にある「交通安全学習館」。正しい交通ルールを身につけ、さまざまな体験を通して楽しく交通安全に関する知識が学べます。
1階には、受付や売店、キッズルーム、豊田市内の園や小学校などに通う子どもたち向けの講習会が行われる教室もあります。2階には、体験学習コーナーやクイズに答えながら交通安全について学ぶことができるシアターやバーチャルステージがあります。
まずは受付で、各イベントの開催状況や開始時間、乗り物の営業時間などを確認しよう。
売店では、飲み物や軽食、豊田市交通安全学習センターのキャラクター「ひまわりちゃん」のキーホルダーや交通安全グッズなどを販売しています。
飲食可能な休憩スペースは、明るく開放的。コインロッカーも設置しています。
小さいお子さんでも安心して遊べるキッズルーム。
中央の階段下には、交通安全クイズラリーのライセンスカード(200円)を作成できるブースがあります。無料でお試し体験もできますよ。
顔写真もその場で撮影、すぐに出来上がります。自分の名前も入った本物の免許証のようなライセンスカードは、子どもたちに人気です。
施設内に5カ所ある緑色の端末にかざしクイズに挑戦。ステージをクリアするとゴールドライセンスカードになります。親子で一緒に考えて、知識を再確認することができますよ。
2階では「確認しよう!交通安全能力」「体験シミュレーション」「交通事故の真実」「バーチャルステージ」「交通安全チェック」など、交通事故を減らすため、遭わないために体験を通して学習することができます。
まずは、視力・聴力・体力などの自分の身体機能を測定してみよう。
状況判断力測定は、ゲーム感覚で判断力をチェック。表示される印や標識にどれだけ正確に反応できたかを確認できます。
体を使っていざという時のとっさの判断力や運動能力などを確認し、自分を知ることで事故の防止につなげたいですね。
悲しいことが起きないように「もしも……」をさまざまな状況や立場で考えるアニメーション。誰にでも起こりうるストーリーで、普段から気を付けたいと思っていることをより身近な人に伝えていきたいと強く感じる内容でした。
事故の当事者、目撃者などそれぞれのシチュエーションで答えるクイズ。事故に遭遇した中で冷静な判断、正しい判断をできるかを疑似体験できます。
三面のスクリーンにCGの道路を再現し、実際に横断しているような感覚で、道路横断中の危険性を体験できる道路横断シミュレータ。
時間帯や天気などを選択し、安全確認の回数などを測定。リプレイ映像で確認し、安全な横断方法を身につけることができます。
スクリーンに映し出されるダミー人形をつかった映像は、事故がもたらす衝撃やシートベルトを締めることの重要性を伝えてくれます。
交通事故のヒヤリとする場面をクイズ形式で考える「ヒヤリタウン」。360度囲んで複数で体験できるので、家族やお友達とも一緒に参加できます。
壁面と床に映し出される映像の臨場感たっぷりの「バーチャルステージ」。歩行者からの見え方と運転者からの見え方の違いなどを3Dでリアルに再現することで、身近に潜む危険について学習することができます。
ほかにも、340インチの大型ワイド画面を見ながら交通安全の知識を学べる「シアター」もあります。各座席には、ボタンが設置され早押しでクイズに答えます。全員で参加できるので、とくに最後のランキング発表が盛り上がるそうです。
お子さんたちに人気の「きけん!あんぜん!はっけんタウン」。手元の画面に表示される街にひそむ危険を探し出そう。
ジオラマの下は、トンネル状になっていて中から顔を出すと小さな街が目の前に。トミカのミニカーやプラレールでつくられた大型のジオラマは、眺めているだけでも時間を忘れてしまいそうです。
小さな窓をのぞいてボタンを押すとライトが点灯し、夜の視認性や反射材の重要性を体感できます。
交通ルールと合わせて知っておいてほしい道路標識。お子さんの交通事故防止のためにもマークとその意味を親子で確認しましょう。
ドライバー目線での交通安全意識を学ぶことが目的で設置された「ちびっこうんてんひろば」。人気なので利用する際は、スタッフの方にお声がけを。利用方法について丁寧に教えてくれますよ。
スイングカーは、足を乗せてハンドルを左右に動かして進みます。ドライバー気分で、しっかり交通ルールや信号も守って遊びましょう。
屋上の広々としたウッドデッキは、飲食もOKなので青空の下でランチやおやつをピクニック気分で楽しめます。
施設が見渡せるのはもちろん、鳥のさえずりが聞こえるほど自然豊かな周辺の景色を望むことができます。
ミニSLやゴーカートが人気の遊園ゾーン
ミニSLとゴーカートのみチケットが必要となりますので、券売機で購入しましょう。
ミニSLとゴーカート乗り場は、同じ場所にあります。左側がミニSLのりば、右側がゴーカートのりばになっています。
ゴーカートは、ひとり1周50円。小学校3年生以下のお子さんは、保護者が同乗して運転してくださいね。
小さいお子さんから乗ることができる人気のミニSLもひとり1周50円、3歳以下は無料です。(未就学のお子さんは、保護者が同乗(有料)してください。)
「カンカンカン」と踏切の閉まる音が鳴ると小さな子どもたちが駆け寄ってきて手を振ってくれました。
無料で遊べるおもしろ自転車は、いろんな種類の自転車が1回15分乗り放題。お友達とゆずり合って遊びましょう。(未就学のお子さんは、保護者の付き添いが必要です。)
2人で一緒に乗ることができるイルカの自転車。運転すると、まるで2頭並んで泳ぐイルカのように上下に動くのがかわいい。
ほかにもペダルを手でまわすてんとう虫の自転車や、パンダ型の自転車などユニークな自転車がいっぱいです。
バナナの自転車が気に入って、15分ひたすら乗り続けていました。
家族連れにおすすめののんびり自転車(無料)。チャイルドシート付きやベンチシートタイプもあり、小さなお子さんも一緒に家族全員で乗ることができるのもうれしいですね。子ども用自転車、大人用自転車も同じ場所で借りることができます。
信号や横断歩道もある市街地ゾーンの専用コースを走るので、親子で自転車を運転するときの交通ルールの確認もできそうですね。
※おもしろ自転車、のんびり自転車、普通自転車は、熱中症対策のため7/1〜9/30まで利用できません。
信号や住宅、コンビニ……
まるで本物の街のような市街地ゾーン
市街地ゾーンでは、徒歩や自転車を利用して楽しく交通ルールを学ぶことができます。
身近にある見通しの悪い交差点などの危険なポイントも、リアルに再現されています。左右を確認して横断しましょう。
講習会で使用される学習ホール。
コンビニのような建物の中は、冷暖房完備の休憩所になっています。小さいお子様でも手が洗いやすいよう、踏み台が置いてあります。
見学スタンドは、昼食をとったりおやつを食べたりするのに利用可能です。講習会で使用している場合は、受講者優先です。
体を使って遊べる遊具も充実!
遊べる広場ゾーン
広場ゾーンには、子どもたちが思いっきり楽しめる遊具が盛りだくさん。乗り物好きのお子さんは喜ぶこと間違いなしです。遊具から遊具への移動にも、信号機や横断歩道があるので学んだ交通ルールを活かせそうです。
どれも子どもたちが喜びそうな仕掛けが詰まった遊具ばかりなので、飽きることなく楽しめますよ。
交通安全を楽しく学べる「豊田市交通安全学習センター」では、遊びの中でも交通ルールを学べるようスタッフの方がやさしく見守ってくれます。
お子さんから高齢者、ドライバーも歩行者も、そして自転車も調和のとれた交通社会の実現へ向けて、ひとりひとりが交通安全を意識するきっかけづくりに尽力されています。
みなさんも一度、ご家族で一緒に出かけてみてはいかがでしょうか?