【名東区】地域に根差した酒屋「ヤギサケテン」。クラフトビール&ナチュラルワインが充実!

【名東区】地域に根差した酒屋「ヤギサケテン」。クラフトビール&ナチュラルワインが充実!

名古屋市名東区、上社JCTにほど近い閑静な住宅街にある「ヤギサケテン」。日本酒や焼酎、ワイン、クラフトビール、ナチュラルワインなどの多彩なお酒に加え、調味料や米まで幅広く扱う酒屋さんです。

ヤギサケテンは、もともと「八木商店」の名で1970年に開業。その後、2代目の八木正倫(やぎまさのり)さん夫妻へと受け継がれ、50年以上にわたり地元の人に愛されています。

今回は、ヤギサケテンの魅力やおすすめのお酒などを八木さんに伺いました。

ヤギサケテンの2代目店主・八木正倫さん

開店当時の建物を活用し、DIYを重ねて
ぬくもりあふれる空間に

ヤギサケテンの店内は、彩色豊かな酒瓶がずらりと並び、暖かい電球色が明るく照らしています。木材でできた家具や中央に伸びる観葉植物もあいまって、ぬくもりあふれる空間です。

店内のあちこちに置かれているレトロな家具は、八木さんが趣味で集めたもの。先代からお店を受け継いでから、床にコンクリートを敷いたり自分たちで壁を塗ったり家具を増やしたりと、DIYを重ね15年ほど掛けて現在の雰囲気になったと言います。

懐かしさを感じる家具たちに囲まれていると、まるで実家に帰ってきたような安心感があります。

また、店内には絵本やフリーペーパーなども置かれています。これは、お酒を飲まない人や親と一緒に来た子どもに楽しんでもらうためです。さりげない部分にも、お客さんへの気遣いと工夫が現れていますね。

そして、お酒だけでなく、調味料の種類が多いことも大きな魅力。醤油や油をはじめ、ポン酢やスパイス、おつまみになる缶詰、お菓子など、お酒のついでに買いたくなる食品がたくさんありますよ。

調味料のラインナップは、八木さんが実際に使って「おいしい!」と思ったものを厳選しているそうです。

セレクトショップのような酒屋を目指し、
お酒の仕入れにもこだわる

ヤギサケテンは、店頭販売だけでなく、飲食店への卸しや個人宅への御用聞きなども行っています。そのため、仕入れるお酒の種類もさまざま。定番の缶ビールやチューハイ、業務用のお酒、一般家庭で飲まれる日本酒・焼酎に加え、クラフトビールやナチュラルワインまで幅広く取り扱っています。

棚一面に並ぶお酒。ワインには味わいの特徴などがわかりやすく書かれています。

お店に並んでいる商品は、八木さんが自信を持っておすすめできるものばかり。中でも力を入れているクラフトビールとナチュラルワインは、造り手の思いやお酒の品質、味わいにこだわり、良いものだけを厳選しています。「お客さんの声や要望を取り入れながら、ゆくゆくはお酒のセレクトショップみたいにしたいです。」と八木さん。

冷蔵ケースの中にはクラフトビールやナチュラルワイン、日本酒が所狭しと並んでいます。

クラフトビールは10年ほど前から取り扱いをはじめ、現在は90社もの会社と取引をしているそう。ビールの入荷は1週間に10種類ほどあり、冷蔵ケースには上から下までおよそ100種類のビールがぎっしりと並んでいます。(ビールの種類や本数は時期によって変動あり)

また、全国的に高い人気を誇る「UCHU BREWING(うちゅうブルーイング)」のビールも月に3〜4種類入荷できているとのこと。入荷したクラフトビールの情報は、ヤギサケテンのInstagramでチェックできますよ。

クラフトビールもナチュラルワインも、「自分が飲みたい&お客様に飲んでもらいたい!と思ったもののみを仕入れています。」と八木さん。

また、「冷蔵庫の中のお酒は、ぜひ手にとってじっくりと選んでほしいですね。特にナチュラルワインは前後の列で銘柄が違うので、宝探しみたいな感じでお酒選びを楽しんでいただきたいです。」と話します。

お酒に詳しくない方でも、味の好みやイメージを伝えれば八木さんがおすすめの商品を選んでくれるので、気軽に相談してみてくださいね。

ヤギサケテンおすすめのお酒をピックアップ!

お店に並んでいる商品から、クラフトビール、ナチュラルワイン、ジン、日本酒のジャンルからそれぞれおすすめのお酒を選んでいただきました。

おすすめクラフトビール

ひみつビール

三重県伊勢市で2022年に開業したばかりのブルワリーです。開業したのは伊勢出身で同級生の2人。それぞれ伊勢角屋麦酒・ヨロッコビール出身とあり、クラフトビールに精通した熟練者です。

地元の素材を活用し、手間を惜しまずじっくり時間をかけて造るため生産量が少なく希少なビール。ひみつビールの名前には、本当にいいものだから自分の大切な人にだけ「これひみつなんだけど教えてあげる!」と良い噂が広まってほしいという思いが込められています。

Totopia Brewery(トートピアブルワリー)

Totopia Brewery(トートピアブルワリー)

名古屋でBEER PUB BRICK LANE、used like new beerを運営する合同会社ATOWAのブルワリー。2022年、長久手市に開業しました。

大量のホップを使用しフルーティで濁った見た目が特徴の「New England IPA(Hazy IPA)」、爽やかな酸味を感じる「Fruited Sour Ale」、ワインやウイスキーが入っていた木樽でビールを熟成させる「Barrel Aged Beer」と3つの種類を軸に、世界へ進出できるクラフトビールを目指しています。

おすすめナチュラルワイン

Fattoria AL FIORE(ファットリア・アル・フィオーレ)

宮城県でイタリアンレストランの代表・目黒浩敬氏と元建築デザイナーの坂口礼奈氏が手掛けるナチュラルワイン。ワイナリーは、廃校になった小学校の体育館を改修して使用しており、多くの人の想いが詰まっています。

左はやや辛口の白ワイン、右は辛口のロゼスパークリング。大切な人へのギフトや記念日にもおすすめです。

Natan葡萄酒醸造所

奈良県出身の女性醸造家が徳島で造るナチュラルワイン。添加物に頼らず、温度や気体などの環境資源とともに味わいを引き出すことをモットーとし、濾過をせずありのままの素材の味わいが楽しめます。おしゃれで洗練されたラベルも魅力です。

おすすめのジン

HOLON(ホロン)GIN

近年、ブームとなっているクラフトジン。東洋のハーブやスパイスを使い、心と身体を整える時間に寄り添うお酒です。口あたりのよさを引き出すため、ジンとしてはアルコール度数が低め。食事と合わせるだけでなく、日々の疲れを癒やすチルタイムにもおすすめです。

おすすめの日本酒

日本酒は、筆者の好みに合わせて「スッキリ」「辛口」のものを選んでいただきました。

・一本義 アラバシリ 春之純米酒(写真:左)

福井県勝山市の酒蔵で、肥沃な土壌と清らかな超軟水で仕上げた日本酒。一本義 辛口純米酒の搾りたてが、生まれたままの無濾過・無加水・非加熱で瓶詰めされています。アルコール度数は18%と少し高めですが、甘く爽やかな香り、鮮烈でくっきりとした旨味と余韻が特徴です。

・加賀鳶 藍 しぼりたて 生 原酒(写真:中央)

金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵・福光屋の代表銘柄でもある加賀鳶。契約栽培した酒米の最高峰「山田錦」のみを使用したぜいたくな純米大吟醸です。加賀鳶の季節限定酒の中で最高峰といわれ、フレッシュさをまとい洗練された香りとしぼりたてならではの味わいが特徴。

・刈穂 純米吟醸生酒 春kawasemi(写真:右)

秋田県で1913年(大正2年)に創業した酒蔵・刈穂蔵周辺の水辺に住む「カワセミ」がラベルにデザインされています。「kawasemi label」の新酒を酒槽(さかふね)でしぼり、そのままボトリング。フレッシュで鮮やかな香味が特徴で、季節・数量限定の商品です。

多彩なお酒が揃うヤギサケテンで、
お気に入りのお酒に出会おう!

ヤギサケテンは、名東区の地域に根ざした街の酒屋さんです。最近ではInstagramを見て来店する若い方も多く、クラフトビールやナチュラルワインが人気を集めています。

お酒について詳しくない方は、ラベルで選んでみるのもおすすめです。八木さんに好みを伝えて選んでもらうこともできるので、お気に入りのお酒を見つけてみてはいかがでしょうか。

スポット詳細

【ヤギサケテン】
住所  :愛知県名古屋市名東区社台3丁目167 八木商店
電話番号: 052-771-1609
Instagram:https://www.instagram.com/miyuki_yagisake/

愛知県名古屋市在住。コピーライター3年、広告代理店でメディア編集者3年を経てフリーランスへ。金融やSDGs、ファッションなど幅広いジャンルのメディアで編集経験を積む。現在はグルメ・トラベルを中心に取材や執筆を行う。

趣味は旅行、読書、お酒。国内旅行が好きで47都道府県を制覇し、現在は2周目を満喫中。自身でもお酒に関するメディアを運用し、365日文章にふれる生活を送っている。


https://twitter.com/izunoumi_110

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