犬山のアイスクリーム専門店「YEH ice cream（ヤアアイスクリーム）」旬の素材をぜいたくに使った手作りの味

その他（スイーツ）

犬山市

掲載日：2023.01.10

いずのうみ

犬山のアイスクリーム専門店「YEH ice cream（ヤアアイスクリーム）」旬の素材をぜいたくに使った手作りの味

観光客で賑わう犬山城下町から本町の交差点を渡り、稲置（いなぎ）街道を少し進んだところに真っ白で四角い建物があります。稲置街道は江戸時代に名古屋城下と犬山城下を結んだ街道で、周囲には歴史を感じる佇まいの建物が多いため、少し目立つ外観。

ここは、2022年7月にオープンしたアイスクリーム専門店「YEH ice cream（ヤアアイスクリーム）」です。外壁には「ICE CREAM」と書かれた小さな看板も。

「YEH ice cream」は旬の素材にこだわった手作りアイスクリームが味わえるお店です。今回は、オーナーの松田さんにアイスクリームへのこだわりやおすすめのフレーバーについて伺いました。

コロナ禍を機に、
雑貨屋からアイスクリーム専門店へ！

YEH ice creamは2022年7月に犬山でオープンし、松田さんご夫妻で運営していますが、以前は名古屋市内で雑貨屋をされていました。雑貨店の一角にはカフェがあり、そこでコーヒーやアイスクリームを提供していたそうです。

-なぜアイスクリーム専門店を開こうと思ったのでしょうか。

松田さん：「新型コロナウイルスの影響が大きいですね。生活様式が大きく変わったこともあり、雑貨が生活から遠い存在になったと感じ、一回仕切り直そうかと。あと、雑貨屋は買付で海外へ行くことが多かったのですが、コロナ禍になってからはなかなか行けなくなったことも大きいです。もともと夫婦でアイスが好きで、雑貨の買付でアメリカへ行ったときにも、一日一回はアイスクリーム屋に行っていました。雑貨屋でもアイスを扱っていたこともあり、一から製造するのに挑戦してみようかなと思ってアイスクリーム専門店にしました。」

店内のガラス戸は以前の雑貨屋にあったものをそのまま活用。隣は奥様が運営する子ども服のお店。

-犬山の地を選んだ理由を教えてください。

松田さん：「雑貨屋のときも岐阜から来ていただいていたお客さんが多かったのと、自分が美濃加茂に住んでいたこともあり、犬山なら名古屋からも岐阜からも来やすいかなと思い、選びました。夫婦でお店をやるといっても、妻は子ども服の方もあったので。今は平日は基本的に2人でこっちのお店（YEH ice cream）を運営し、隣の子ども服のお店は週末だけオープンしています。」

季節の素材を厳選！
風味豊かな手作りアイスクリーム

アイスクリームのフレーバーは常時10種類。季節によって内容が変わります。

YEH ice creamは、アイスもコーンも手作りです。アイスは基本的に卵不使用で、アレルギーがある方はカップで注文すると安心です。

-アイスクリームへのこだわりを教えてください。

松田さん：「特に素材選びにはこだわっています。自分で手に取って良いと思ったものだけを仕入れたり、芋農家さんで芋掘りさせてもらい収穫したものを使ったり、極力自分たちで探しに行くことを意識しています。あとは、旬の素材を使うこと。秋から冬にかけては栗きんとんのアイスがあるのですが、八百津の和菓子屋さんから栗きんとんのペーストをもらい、そのまま練り込んでいます。配合の割合が高いので栗の風味が濃く、冷たい栗きんとんみたいと言われます。アールグレイも茶葉を多く入れているので、アイスなのにとても良く香ると好評です。

あとは、アイスを作るサイクルもこだわりの一つですね。基本的には3日間でなくなるようにしています。アイスは賞味期限がないと言われますが、時間が経つほど味も香りも落ちてしまうので。週に2日くらいはがっつりとアイスを仕込む日を作っていますが、朝3時ごろから作業をはじめても夜まで終わらないくらいですね。」

サイズはシングルとBIGの2種類、それぞれシングル、ダブル、トリプルが選べます。

-売れ筋のアイスクリームは何ですか？

松田さん：「レギュラーメニューで人気があるのは、アールグレイとクリームチーズです。クリームチーズは『こんなに入れて大丈夫か？』というくらい練り込んでいて、仕上げにオーガニックのオリーブオイルとブラックペッパーをかけます。過去にはトリプルで全部クリームチーズを選ぶ人もいましたね（笑）。また、うちの代表格のミルクも、冬は乳成分を多めにするなど、季節によって味を調整しています。」

-旬の素材ごとに新メニューを開発するのは大変ではないですか？

松田さん：「正直、かなり大変です。過去に梨のアイスを出したときには、梨はソルベが一般的ですが、うちはミルク系のアイスで出したかったのでかなり試行錯誤を重ねました。梨は味が薄くてすぐにミルクに負けてしまうところを、梨の香りや味を活かせるバランスになるよう、何度も何度も作り直してようやく商品化できました。」

ブランド・chi-bee（チービー）さんとコラボしたオリジナルキーホルダー

-今後新たに挑戦したいことはありますか？

松田さん：「やりたいことはいろいろあります。現在進めているのはオンラインショップの開設とアイスケーキの販売です。アイスケーキというと、どうしても大手のアイスブランドが主流なので、おしゃれなものを作りたいですね。あとは、新しいフレーバーの開発もたくさんしたいです。例えば梅昆布アイスとか、どういう味なのか想像がつかないアイスがおいしかったら面白いなと思います。アメリカで食べて、自分のアイスに落とし込みたいと思ったフレーバーもあるので、いろいろ作っていきたいですね。」