月替わりの限定御朱印は毎月でも集めたい!全国屈指の御朱印人気を誇る、名古屋「別小江神社」
目次
境内の装飾も毎月総入れ替え
撮影スポットとしても常にSNS上で注目度大
月ごとに変わるのは御朱印だけでなく、実は境内も季節にあわせて変わります。
例えば今回訪れた5月は「藤(造花)」が至るところに飾られています(写真は拝殿前の入口)。和傘と藤に彩られ、思わず一気にテンションアップ!
その入口を入ると、右手には華やかに飾られた休憩用のスペース兼撮影スポットが…
思わず写真を撮りたくなる気持ちもわかりますが、まずは先に正面に祀られた神様にご挨拶を!こんな華やかな空間で参拝すると、自然に気持ちもワクワクしてきますよね。
参拝が終わるといざ撮影タイム!左手のテーブルにはいろんな種類の和傘も用意されているので、好きな傘とともに撮影もOK。
せっかくなので撮ってみました!まるで京都の町にでも来たような気分です。
5月は端午の節句でもあるので、蕪(かぶと)などの小物も用意されています。親子や家族でも記念に楽しめそうですね。
こうした季節にあわせて装飾される境内ですが、なんとこの作業、すべて職員のみなさんでされているそう。それだけでも重労働ですが、アイデアも考えられているそうで、すべて自分たちの手でされているというから驚きです。こうした努力の賜が人気の秘密でもあるんですね。
別小江神社の歴史
さて、そんな別小江神社ですが、その歴史は古く、神功皇后(じんぐうこうごう/西暦169年~269年)が第15代応神天皇を産む際の安産の石を埋めて祀ったのがはじまりとされています。もともとは千本杉という場所に鎮座していましたが、1584年に現在の場所に遷座しました。
その後、戦時中に焼失してしまいましたが、昭和41年に復興して現在に至ります。
ご祭神は六所明神とされる、いざなぎ&いざなみの夫婦神をはじめ、その子供たちのあまてらすおおみかみ、つきよみのみこと、すさのおのみこと、ひるこのみことの六神を祀る豪華ファミリーが勢揃いの神社です。
延喜式神名帳(西暦927年)には「尾張山田群式内従三位別小江天神」と記された、由緒ある神社です。安部元総理の昭恵夫人も訪れたことがあり、その様子は参集殿にも紹介されています。
先述した安産の石との関わりのある神功皇后は、今でいうバリバリのキャリアウーマンといったところでしょうか。強くてたくましい女性、そして母親と、現代に通ずる女性像でもありますね。
境内のそのほかの見どころ
金運アップの御利益が期待できる「三葉の松」
さて、御朱印をもらうまでの待ち時間など、せっかくなので境内を散策してみましょう!
境内入って右手に高くそびえるご神木の「三葉の松(さんようのまつ)」。意外に知られていませがん、金運にかなりの御利益があるとされる、別名「金銭松」とも呼ばれています。
秋になると松の葉が黄金色になって落葉することから名付けられました。
こちらがその落葉した松のお守り(100円)。お財布などに入れて持ち歩くと金運アップにつながりそうですね!
龍神が宿るという龍神池
一方、こちらは境内左手の龍神池の上に伸びる松。写真を見ておわかりのように、枝の曲がり具合がすごいですよね!まるで龍がうねっている姿に見えることや、一説には白龍さんが宿っているともいわれている縁起のよい松です。
そしてその下にあるのが龍神池。現在は修復工事中で池の水も抜かれていますが、2021年秋頃に完成予定で、今後は神事などでも使用されるとのことです。
願いごとにあわせて撫でる「安井恵比寿」
そして境内右手奥にあるのが、大黒様と恵比寿様を祀るお社。そこの台に置かれた木彫りの「安井恵比寿」像は、撫でる箇所によって御利益が違うようです。試しにもち上げて見ましたが……重かったので、次回また来ようと思います(笑)。
御朱印が神社に興味を持つきっかけになれば…
日本の伝統文化を繋いでいきたい
そんな別小江神社ですが、禰宜(ねぎ)さんにお会いしてビックリしました。まだ30代という若さの女性神職さんです。お父様が宮司で、実務など全面的にサポートされています。
※禰宜(ねぎ)・・神職の職名のひとつ。階級で上から宮司、権宮司、禰宜、権禰宜。
– 連日SNSでも別小江神社さんの御朱印がアップされているのを見かけます
兼子さん:「Instagramの写真なども、それが若い人たちが参拝するきっかけになればいいと思っています。神社の文化や伝統を継承していくのも神職の仕事。興味を持っていただいて次に繋いでいきたいです。」
– 月変わりのデザインもすべて職員のみなさんがされているとか?
兼子さん:「御朱印もそうですし、境内の装飾の企画から設置まですべて自分たちでしています。毎月変わることで、毎月参拝してくれることが神社参拝の習慣になってくれると嬉しいです。」
– 神社が賑わうのはいいことですね
兼子さん:「昔はご近所や隣同士などつながりがありましたが、今は人付き合いも少なくなってきています。そういったコミュニティや人が集まれるきっかけにもなればいいですね。」
やわらかい雰囲気の中にも、時代にあわせた柔軟さと強い信念をお持ちの禰宜の兼子さん。地域の住民の心のよりどころとなる神社の未来を考え、伝統文化を継承していくという想いが、人気の御朱印にも繋がっているんですね。
コロナ対策でさまざまな工夫も。
電子決済サービスにも対応
手水舎は現在(2021年5月時点)は使用不可ですが、毎月季節の花で彩られています。5月は端午の節句にあわせた色鮮やかな紫の菖蒲。思わず心が晴れやかになります。
手水舎でのお清めのかわりに、まずはこちらで消毒を。
また、御朱印を待つ間にも工夫がされています。御朱印を申し込むと番号が記された紙を渡されます。QRコードがあるのでそれを読み取ると、あとどれくらい待てばいいのかなど状況がわかるようになっています。社務所周辺で密になるのを防ぐ工夫もバッチリ。
(WEBサイト上でも確認可能)。御朱印ができるとアナウンスされるので受け取りもスムーズですね!
また、御朱印や各種お守りなどの支払いも、直接触れない電子決済マネーも取り入れられているので直接のやりとりなく便利ですね!(そのほか交通系やクレジットカードにも対応)
別小江神社では御朱印をはじめ、参拝者に安全にかつ楽しめる工夫が随所にされています。ほかにも音楽のイベントなどの各種イベントを催したりと、従来の神社の枠を超えた活動にも注目です。興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてくださいね。