以前こちらの記事で、ストックホルムの国立図書館を少し取り上げました。
今回は、筆者の住む街にある図書館(スウェーデン語でBibliotek(ビブリオテーク))をご紹介したいと思います。椅子や机も沢山あり、大変利用しやすく過ごしやすい空間となっています。
1枚目の写真は、さまざまな言語の本が集まるエリア。右上にテーブルと椅子があるのがおわかりいただけるでしょうか?こちらは1人用のスペース。そして、写真には写っていませんがこちらの向こう側には個室が用意されています。
こちらが図書館の外観です。右側にある大きな茶色い建物がそう。もうすぐサマータイムの開始を控え、日が徐々に徐々に長くなっていってるスウェーデン。夕方6時頃に撮影した夕暮れ時のマジックアワー。ピンクと青の空が美しいです。街の中心部にあり、大変アクセスしやすい場所にあります。
図書館の向かいには、高いトンガリ屋根がトレードマークの大聖堂が。スウェーデンの夕焼けの色は、美しい日本のそれとはまた色味が違い、はっとする美しさです。
さてこちらは1階から2階にあがる階段。ちょっとした部分のデザインも素敵ですね。
こちらの図書館は連絡通路をまたいで大きく2つの建物にわかれており、建物内でもエリアごとに部屋がわかれています。配置されているテーブルや椅子も、お互いが気にならないような距離、配置になっているので勉強をするときも、本を読むときにも大変過ごしやすいです。
こちらは入口にある本の返却レーン。ちょっと写真では見にくいですが、本をこちらに置くと、バーコードを読み取ってそれぞれのジャンルの位置に本が流れていきます。そしてそれをまとめて係員が置きに戻すという方式。スウェーデンの図書館は借りる時も、返す時もセルフでバーコードスキャンして完了です。
目当ての本の場所がわからない時や、書庫を検索するのには館内に沢山配置されているこちらのPCで。スタッフの方もいるので、わからない事があれば聞きましょう。
こちらの図書館で筆者が気に入っているのはこちら。音楽コーナー。音楽CD以外にも映画のDVD等の貸し出しも行っており、楽譜やバンドスコアも幅広く置いてあります。
そして電子ピアノとギターが置いてあり、楽譜を見ながら試し弾きが出来るようになっています。ピアノやギターが出来る人はそのまま楽譜を弾いてみる事が出来ますし、弾いた事が無い、家に楽器が無い人でもこちらにこれば触り、試すことが出来るのでとても良いなあと思います。
こちらにはウクレレの楽譜と、家に貸し出してくれるウクレレが置いてあります。楽器も借りられるのは嬉しいですね。
こちらが音楽と映画のエリア。右側が楽譜とスコア、左側がCDになります。この後ろ側には映画のDVDがずらっとならんでいます。窓側に配置されている椅子にはレコードプレイヤーとCDプレイヤーがあり、全て試聴する事が出来ます。
図書館に来たらゆっくりと本が読めて、楽器も弾けてCDも聞けるとなると、デジタル化の進む近年ですが、ちょっと昔に戻ったような大変有意義な時間が過ごせます。
移民・難民を多く受け入れているので様々な人種が住む人種のるつぼとも言えるスウェーデン。
図書館では、アラビア語、タイ語、中国語、シリア語、スペイン語などなど各国の言語の本が並びますが、こちらはその中でもお隣の国フィンランド語の本のコーナー。クリスマス料理の本なども並びます。
こちらはフィンランドのクリスマスインテリアの雑誌。スウェーデン語とフィンランド語は全く別々の似ていない言語ですが、クリスマスはスウェーデン語ではJul(ユール)、フィンランド語ではJoulu(ヨウル)というので似ていますね。
そしてありました!日本語(Japanska(ヤパンスカ))の本。その言語を使う人口の多い言語の本は沢山置いてあるのですが、日本人はとても少ないので本も少しだけ。なんとサザエさんがありました。
古いコミックスですね!こうやって遠く離れた喋る言語も全く違う国で自分の国の言語を見ることが出来るのはとても嬉しいです。
あと図書館に行けば、それぞれの言語の本が紙で読めるというのも言語学習者にとっては大変ありがたいです。
こちらは個人やグループで勉強が出来る個室。空いていれば自由に使えます。夕方の図書館は利用者が多いので、こちらはいつも満室。個室があるのは良いですね。
こちらはノンフィクションのスウェーデン語の本のエリア。こちらでも大きなテーブルがあるのでグループで勉強することが出来ます。
館内にはこのような標識が。左上が「音楽」、右上が「専門」、その下が「フィクション」となっています。
館内には写真にはありませんが木で出来たカフェもあり、北欧らしさを感じられる造りとなっています。
スウェーデンの図書館、もちろん利用は無料ですし日本とはまた違った印象も受けると思いますので、旅行でお越しの際は是非足を運んでみて下さい。イベントなどやっている日もありますので、サイトのカレンダーをチェックするのもお勧めします。