【スウェーデンの暮らし】スウェーデンのコーヒー事情と、おいしいベーカリー

2019.3.4

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

 

街角やショッピングモールを歩いているとよく見かけるベーカリーやカフェ。スウェーデン人はFIKA(フィーカ)が大好きで、日々に無くてはならないもの、気軽に美味しいコーヒーとスイーツを頂けるところが街には沢山あります。

 

※FIKA...仕事や日常の合間にコーヒーを飲みながらスイーツをつまんで皆で談笑する時間のこと。


このFIKAという文化がある事からもわかるように、スウェーデン人のコーヒー好きは大変なものです。スウェーデン人は、年間1人あたり平均で8.2kg、789杯ものコーヒーを飲んでいるそうです。ちなみに日本は年間1人あたり平均340杯のコーヒーを消費しており、1日で平均0.9杯とのことですので、比較してみても倍以上。スウェーデンでどれだけコーヒーが飲まれているかわかるでしょう。

 

 

ほかにも比較してみると、日本では街中でよく見かけ、ショッピングモールにも必ずはいっているスターバックス。きっとこれを読まれている皆さんもお好きですよね!日本ではとても人気で、よくレジには列が出来ています。

 

一方スウェーデンでは……というと、なんとほとんど店舗がありません。

 

スウェーデンに最初のスターバックスが出来たのが2009年のストックホルムの玄関口アーランダ空港で、4年ほどその1店舗だけ。2013年に南部の街マルメに1店舗オープン、そして同年にやっとストックホルムの中央駅で1店舗オープン。と、こんな感じで、今はもう少しだけ店舗が増えていると思いますが、スターバックスをスウェーデンで見かけることはほぼありません。日本ではあちらこちらにあるので、おどろきですよね。

 

 

というのも、スウェーデンでは皆とにかくコーヒー好きで頻繁に飲むため、おいしいコーヒーを出すお店やチェーン店がすでに沢山ありわざわざスターバックスへ行くことも無いのです。それに加え、新しいものよりは「いつもの」が安心するスウェーデン人の国民性もあるのかもしれませんね。
さて、今回の写真は私の住んでいる街のショッピングモールに入っているベーカリー&カフェのお持ち帰りスタンドをご紹介しています。


こちらのショップは、2階に着席できるスペースの店舗を構えており、1階にはこんな風にお客さんがモールの入り口に入ってすぐに「Ta med」(お持ち帰り)できるようにスタンドが。ケーキのお持ち帰りも可能。

 

ちなみにこの単語「Ta med(タ メード)」はよく使うので、ぜひスウェーデンに来たらお持ち帰りをしたい時に使ってみてください!マクドナルド等のファストフードでは毎回「Ta med?」(お持ち帰り?)か「Äta här?(エータ ハー?)」(ここで食べていく?)と聞かれるでしょう。

 


ではどんなものがスタンドのケースに並んでいるか、見てみましょう!どれもスウェーデンではオーソドックスでポピュラーなものばかりです。

 

まずはコチラの写真の左からご紹介していきますね。

 

MOROTSKAKA(キャロットケーキ)
とっても美味しいスウェーデンのキャロットケーキ。日本のカフェではあまり見かけませんが、こちらではとても良く見かけるメニューでとてもおいしいです。


KOKOSBALL(チョコレートボール)
スウェーデンのスイーツといえばこれ!と言っても良いでしょう。とっても人気で、カフェでもレストランでもスーパーでもどこでも手に入ります。チョコレートボールといってもすべてがチョコで出来ているわけではなく、オートミールとココアパウダーを混ぜ込んでボール状にしたものです。お好みでココナッツを周りにまぶして。


CITRONTARTELETT(レモンタルト&メレンゲ)
酸味のきいた1口サイズのレモンタルトにメレンゲを乗せたもの。メレンゲは、けっこうスウェーデンのスイーツに使われています。ケーキを注文して、白い部分が生クリームかと思ったらメレンゲだった、なんて事もありました。

 


こちらは菓子パン系です。札がついているもの、左から

 

VANILJ CROSSIANT(バニラクロワッサン)
その名の通り、クロワッサンにバニラパウダーをまぶしてチョコレートを飾ってあります。日本ではサクサクのクロワッサンが人気ですが、こちらで食べられるものは柔らかめのものです。

 

MANDEL & BLÅBÄR(アーモンド&ブルーベリー)
こちらは様々な種類がある菓子パンの中のアーモンド&ブルーベリー味のものになります。写真の一番右のものですが、他にもカスタードクリームやシナモンロール味、さまざまな種類があって、スーパーなどでも買う事ができます。縦長で大きいので、FIKAの時間に大勢でシェアするにはもってこいです。

 


こちらはまさにそのバリエーション版。VALNÖTSBULLE MED MUSCOVADOSOCKER(クルミと黒砂糖)と、その右側にあるのも同じくカスタードクリームバージョンになります。甘いのでコーヒーととても良く合いますよ。

 

 

他にもこちらは今の時期にかかせない、季節限定のSEMLA(セムラ)。この季節にはどこのカフェやベーカリーにも沢山のセムラが。私も今日はセムラを買って食べました!こちらはまた別の機会に詳しくご紹介したいと思っています!

 


そしてスイーツに負けじと存在感を放っているパンの数々。日本のように白い食パンを売っているところは滅多になく、ライ麦やオーツ麦で作ったヘルシーな茶色いパンがメジャーです。スウェーデン産のおいしいバターやチーズにとても良く合います。

 

 

こちらは甘くて新鮮なフランボワーズが乗ったチョコレートケーキと、その右側は先ほどご紹介したチョコレートボールのビーガンバージョン。ビーガンの方でも安心して食べられる一品です。

 


そしてこちらはグルテンフリーのお菓子の数々。ビーガン用にグルテンフリー、中にはラクトスフリーの品を扱っているお店も多く、さまざまな人たちに配慮しています。ありがたいですね。

 


最後にこちらは先日このベーカリー&カフェスタンドで買って来たホールケーキ。フランボワーズがとっても甘く、そしてなんといっても上に乗っているチョコレートがビターで味わい深く、下のベリームースタルトと一緒に食べるととても美味しかったです。

 

以上、コーヒーが大好きで1日に何杯もFIKAで楽しむ、スウェーデン人のお気に入りのスイーツでした。

 

【profile】新谷 友海
愛知県一宮出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。