【スウェーデンの暮らし】全く別物?スウェーデンと日本のIKEAを徹底比較

スウェーデン
掲載日:2021.11.23
【スウェーデンの暮らし】全く別物?スウェーデンと日本のIKEAを徹底比較

日本にも進出をし、今では日本でもお馴染みとなっているIKEA。2006年に千葉県にオープンしたものが最初だと思っていたのですが、調べるとどうやらIKEAが最初に日本に進出したのはなんと1972年!名古屋の名鉄百貨店と渋谷の東急百貨店にオープンしたのが最初のよう。当時は値段が高かったこともあり人気が出ず閉店となったそう。

その後1974年にイケアジャパンを設立、1986年にはまた閉鎖となっています。そんなに昔から日本に進出していたのですね。

ちなみにIKEAスウェーデンの設立は1943年です。しかも設立したのは当時たった17歳だったIngvar Kamprad(イングヴァル カンプラード)さん。1947年にカンプラードは、スウェーデンのスモーランド地方の農業を家業とする人々に通信販売で家具の販売を開始し、そこからIKEAの物語が始まります。

今日では全世界に出店する巨大企業となったIKEA。なんと17歳の少年の手からはじまっていたんですね。

さて、そんな日本でも浸透しスウェーデンではもはや無くてはならない家具店となっているIKEA。家具の場合組み立てるのが大変ですが、それ以外の小物など大変安いので筆者もよく寄っては購入しています。今回日本とIKEAの比較をしたいところなのですが、残念ながらまだ日本のIKEAへ行ったことが無いので、スウェーデンのIKEAと、そして日本のIKEAのHPを参照する形で比較していきたいと思います。

まず一番「全然違う!」と感じるたのがIKEAレストランやテイクアウトなどのフードメニュー。日本のIKEAは完全にジャパナイズされたメニューがリストアップされていますね。

こちらはスウェーデンのIKEA定番のミートボールとシュニッツェル(薄い豚肉のフライイ)。日本にもミートボールのメニューはありますがシュニッツェルは無いようですね。

それに加え、日本にはカツカレーやから揚げ、ロティサリーチキンにローストビーフ、そしてビストロメニューにはフライドチキンにハッシュドポテト、子ども用のホットケーキプレート、そしてドーナツやレモンソフトに菓子パン、IKEA原宿にあるツンブロードなど全てが日本オリジナルです。ここに挙げてないいないメニューもスウェーデンには無いものが色々。ですので、完全ジャパナイズされた日本のIKEAのメニュー展開に、HPを見て思わず「羨ましい!」と声をあげてしまいました。品数も3倍位違うのではないでしょうか?

スウェーデンのフードメニューは定番のものだけで、品数は多くない印象です。見た目も日本の方が凝っています。

メニュー、どれだけ違うのか比較してみて下さいね。

◆IKEAスウェーデン フードメニュー
https://www.ikea.com/se/sv/local-apps/food/#/salesareas/restaurangen

◆IKEA日本 フードメニュー
https://www.ikea.com/jp/ja/stores/restaurant/#restaurant

ただ、日本の方が価格設定がスウェーデンよりやや高めといったところでしょうか。定番のミートボール8個のメニューが日本だと650円、スウェーデンだと39kr(約500円)です。

あとこちらは離乳食の時期の赤ちゃんと一緒に行くと貰える缶入りのベビーフード。バスケットに入って置いてあるので、利用したい場合は好みの物を貰います。3種類あって好きなのを選べました。こちらは一般のスーパーの離乳食コーナーで売っているものと同じです。

ちなみに日本だとIKEA Familyメンバーのみ、そして2種類から選べるようです。スウェーデンのIKEAではメンバーである必要はありません。これは小さなお子さん連れでの来店時助かりますよね。

そして日本のIKEAでは季節のビュッフェがあるようですね!ハロウィンビュッフェなど、こちらも日本の顧客に対しての集客アイデアですね。スウェーデンでは常に通常メニューのみ、そしてクリスマスだけ、スウェーデンの伝統的なJulboad(クリスマスディナー)が用意されます。Julboadは、スウェーデンではIKEA以外でも様々なレストランが提供するので国の定番ともいえます。

こちらIKEAのJulboadメニュー。日本のIKEAのクリスマスビュッフェを調べたところ、スウェーデンの定番のものと同じようなメニューでしたので、スウェーデンの伝統的なクリスマス料理が食べてみたい方はぜひ行ってみて下さい!スウェーデンの一般家庭で実際に食べられているメニューとなっています。

ただ、こちらも日本だと大人2500円程なのに対して、スウェーデンでは149kr(約2,000円弱)ですのでスウェーデンの方がちょっと安いですね。ちなみに子どもは約500円です。

こちらはJulboadビュッフェの時のIKEAレストラン。通常オーダー入り口とJulboadを利用する人とでわかれます。

こちらは去年の写真ですが、コロナ禍でもあるので人が少ないですがJulboadのビュッフェの料理のあるテーブルです。今はもう活気も人出も戻って通常通りの営業となっています。

そして最後にこちらはテイクアウトメニュー。IKEAのレジを出た先の食料品を置いているところにあります。今年の夏頃から始まりました。メニューはシーザーサラダ、エビのオープンサンドイッチ、チキンラップとミードボール。

日本のテイクアウトメニューはミートボールだけ同じですが、他は全て日本オリジナルのメニュー。品数はなんと11種類も。(一覧はこちら。)こちらも様々なものからチョイスするのが好まれる日本ならではですね。スウェーデンでは定番のものがあれば満足、といった国民性です。

テイクアウトメニューの買える食料品売り場は、今はもうこのようにセルフレジのみ。現金を使う人はスウェーデンではあまりいないので、お会計も簡単ですしとても便利です。

そしてこちらは日本のイケアには無いでしょうか?IKEAカフェです。コーヒー各種や菓子パン等が安価でいただけます。

そして最後にこちら。試しにテイクアウトのミートボールを購入して開けてみてビックリ!なんとソースがひたひたにかかっており、ソースの海でマッシュポテトもミードボールも溺れていました。日本のテイクアウトメニューはきっと、きちんとパッケージングされているんでしょうね。

以上、IKEAの中でもかなり違うスウェーデンのIKEAのフードメニューと日本のフードメニューの比較でした。スウェーデンにお越しの際は、是非本場のIKEAに足を運んで日本と比較してみて下さい。

IKEA JAPAN
IKEA SWEDEN

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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