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※情報は取材時のものです。
ご利用の際には、各施設・各店舗の最新情報をご確認ください。
2020年6月に石川県金沢市に開館した私設の現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」に行ってきました。
「Center」「BlackBlack」「Sky」「L」「tatami」と徒歩圏内にあるスペースを巡りながら、現代アートに触れられます。街歩きを楽しみながら、のんびりと楽しめるものポイント!
金沢アートの新名所として話題を呼んでいるスポット「KAMU」をレポートしたいと思います。
※情報は2021年11月取材時のものです
※KAMU sky は展示入れ替えのため公開されていませんでした
本館「KAMU Center」
まずは金沢21世紀美術館から徒歩3分という立地にある本館「KAMU Center」へ。全スペース共通のチケットは本館のみで販売しています。
SNSでも話題のレアンドロ・エルリッヒ氏の作品「INFINITE STAIRCASE」が展示されているのもこちら。
INFINITE STAIRCASE|レアンドロ・エルリッヒ(KAMU Center 1F)
1階にはレアンドロ・エルリッヒ氏の新作「INFINITE STAIRCASE」が展示されています。レアンドロは、金沢21世紀美術館に展示されている「スイミング・プール」を手掛けたアルゼンチン・ブエノスアイレス生まれの現代美術家です。
本作は、螺旋階段を横倒しにしたような構造の作品の中で、作品の中に入って楽しめる体感型のインスタレーション作品です。
螺旋階段の吹き抜けを覗き込んでいるような、不思議な感覚が楽しめました。
ぜひ写真を撮りながら、観賞してみてくださいね。
ステファニー・クエール(KAMU Center 2F)
「KAMU Center」の2階で展示されているのは、イギリスのマン島を拠点とするステファニー・クエール氏の動物彫刻。粘土を使い、さまざまな動物が実物大で表現されています。
ラフな質感ですが、今にも動きだしそうなくらいリアルさを感じられます。動物たちはそれぞれが好みそうな高さに展示されているそうですよ!
桑田卓郎(KAMU Center 3F)
3階に展示されているのは、岐阜県多治見市で制作されているセラミック・アーティストの桑田卓郎氏の作品。
「梅花皮(かいらぎ)」「石爆(いしはぜ)」といった手法を大胆に使い、色鮮やかな顔料とともに、これまでに目にした事のない陶芸の粋を越える表現を発表し続けています。
KAMUのMAPを手に次の展示会場へ。
徒歩圏内に展示スペースが点在しているので、美術館巡りを通して、まち歩きも楽しめるのがKAMUのポイント。「こんなところに素敵なお店が!」と、金沢の新たな魅力に出会うきっかけにもなりました。
「KAMU Black Black」
続いては、竪町商店街の一角にある「KAMU Black Black」へ。
金沢の町屋文化を感じさせる土地を活用した、幅3m × 高さ7m × 奥行き20mという細長い形の展示空間です。
展示されているのは、オーディオビジュアルアーティストの黒川良一氏がこの空間を生かして制作した新作「Líthi(レーテー)」。
扉に書かれた注意事項を読んで、いざ中へ。
サウンドとストロボライト、そして頭上をレーザー光線が飛び交う大型のインスタレーション作品です。
光と音であんなにも壮大な世界観が描けるのかと、圧倒されてしまいました。KAMUの作品の中でも、特に実際に体感していただきたい作品です!
「KAMU tatami」
続いては、2021年10月にオープンした「KAMU tatami(タタミ)」へ。町屋を改修した「KAMU tatami」は、名前の通り、畳敷きの展示空間になっています。
初回展示は、渡辺豪の『〈ひとつの景色〉をめぐる旅』。
畳に座り鑑賞するというのは、とても新鮮。町屋の雰囲気に作品がスッと溶け込み、思わず見入ってしまいました。
今回は巡れませんでしたが、「KAMU L」では、写真家・森山大道のインスタレーション作品Lip Barが展示されています。
※KAMU sky は展示入れ替えのため公開されていません
続々と新たなスペースがOPEN
2021年12月17日には6番目のスペース「KAMU k≐k(カム ケーケー)」がオープン予定!
新たなスペースが加わり、ますます盛り上がりをみせる「KAMU kanazawa」。街歩きをしながら現代アートを楽しんでみてくださいね!