【前編】酵素玄米を毎日の暮らしの中に。「酵素玄米Labo」
目次
「Labo炊飯器」の開発秘話
家電製品エンジニアの畔柳幹也(くろやなぎ)さん、酵素玄米研究家の吉田美香子さん
「Labo炊飯器」を製造・開発している「酵素玄米Labo」。同社は、酵素玄米研究家の吉田美香子さんと超高圧力炊飯器エンジニアの畔柳幹也さんのおふたりで運営されている家電メーカーです。
はじまりは「長岡式酵素玄米」との出会い
もともと出版社で働いていたという、酵素玄米研究家の吉田さん。なぜ、炊飯器を開発することになったのでしょうか。
吉田さん:「最初のきっかけは、2004年に「長岡式酵素玄米」に出会ったことです。医師である長岡勝弥先生が、末期ガン患者の命を、なんとか食事でつなげないかと考案されたものです。私は小さい頃から胃腸が弱く、玄米を食べると胃が痛くなり、食べられませんでした。ですが、酵素玄米はおいしく食べられたんです!モチモチやわらかい酵素玄米との出会いは衝撃的でしたね。
酵素玄米は、消化がよくおいしいというだけでなく、毎日炊かなくても良いというメリットもあります。適温で保温しながら正しく熟成させれば、腐ることなく、何日でも食べていただけます。熟成方法は、1日1回かき混ぜるだけ。身体によくて、おいしくて、毎日炊かなくても良い。これは未来の日本人の主食として良いのではと、確信したんです。
当時は所属していた社内に酵素玄米部門を立ち上げ、本格的に酵素玄米の開発・製造・プロデュースを開始しました。」
吉田さん:「しかし当時は、圧力鍋と高温熟成させるための業務用ジャーでしか本格的な酵素玄米をつくることはできませんでした。さらに、2時間以上もつきっきりで炊き上げなければいけないという手間も。どんなに良いものでも、現代のライフスタイルに合わなければ、廃れてしまうのではと思ったんです……。
「炊飯器でボタンひとつで、酵素玄米が炊けたらどんなに良いだろう」と思ったのが開発のきっかけです。誰でも本格的な酵素玄米を簡単に炊ける道具をつくろうと、酵素玄米炊飯器の研究をはじめました。」