名古屋・松坂屋美術館で開催中の「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」に行ってきました。
目次
第3章「アーツ・アンド・クラフツ運動」
C・F・A・ヴォイジー《地主の庭》1896年(デザイン)・1898年(印刷) ©Sanderson
第3章「アーツ・アンド・クラフツ運動」では、モリスに影響を受けたデザイナーたちによる壁紙を中心に、19世紀末〜20世紀はじめにかけての壁紙が紹介されています。中世の手仕事の素晴らしさを学び、美しく有用なものをつくることによって、生活と芸術を一致させようとするモリスのデザインの思想と実績は大きな影響力を持ちました。
1880年代には、アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会をはじめとするデザイナーの団体が組織されました。その展覧会を通じて生活の中の芸術をめざすアーツ・アンド・クラフツは、国際的な規模で広がっていきます。
章の最後に展示されたのは「ピュアモリス」コーナー。モリスが亡くなってから約120年たちますが、彼のデザインは世界中で愛されています。もし今、モリスが生きていたら、どんなデザインを発表するのか。モリスのデザインをモノトーンにした現代的な空間の提案です。
※こちらのコーナーは撮影可能です