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過ごしやすい秋の訪れとともに、おでかけしたくなる季節の到来です。今回ご紹介するのは、豊かな自然と歴史が息づく岐阜県・関ヶ原&垂井。“天下分け目”の決戦の行われた古戦場をはじめとする史跡が多く残されています。
そこで今回は、岐阜県・関ヶ原のおすすめスポットをご紹介します。
関ケ原町とは?
関ケ原町は岐阜県の西端に位置し、北は伊吹山を主峰とする伊吹山地、南は鈴鹿山脈に囲まれた町です。 自治体名称の正式表記には小書きの「関ヶ原」ではなく「関ケ原」を採用。変化の多い地形が特徴で、東西8.1km、南北12.5kmあり、町土の約80%を山林が占め、豊かな緑と史跡に恵まれています。古代日本の壬申の乱や近世の関ヶ原の戦いの古戦場がある地として知られています。
関ケ原のおすすめスポット
関ケ原の戦いを五感で体験できる「岐阜関ケ原古戦場記念館」
関ヶ原へ訪れたら、まず行っていただきたいのが「岐阜関ケ原古戦場記念館」です。
東西陣営を俯瞰(ふかん)できる巨大な床面のスクリーン「グラウンド・ビジョン」。両軍の激突を歴史的なシーンに迷い込んだかのような迫力のある映像で再現したシアター。合戦に関する貴重な資料の展示や陣羽織を着て戦国武将になりきる写真撮影など、関ケ原の戦いを五感のすべてで味わえる施設です。
巨大な床面のスクリーンで関ケ原の戦いにいたるまでの流れや戦術がわかる「グラウンド・ビジョン」。スクリーンには年表や地図が映しだされ、東西陣営の流れを俯瞰できます。
大迫力の「シアター」。スクリーンでは兵士が走り抜ける風や、大軍が歩く際の足下の振動までも再現。風や振動、光と音の演出によってまるで自分も戦地にいるかのような感覚になれます。臨場感が満載です。
2階にある展示室&戦国体験コーナー。展示室では1階のバーチャルな体験をより広く深い理解へ導く歴史資料を展示しています。
戦国体験コーナー。レプリカの刀剣や火縄銃を実際に持って重さを体感したり、なりきり体験が楽しめる撮影ブースがあります。
【岐阜関ケ原古戦場記念館】
住所:〒503-1501 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/▼事前予約はこちらから
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/attention/<入館料>
一般 :500円
高校生・大学生:300円
中学生以下 :無料
※団体(20名以上):一般400円、高校生・大学生240円、中学生以下無料。
年間パスポート:一般1,200円、高校生・大学生800円
岐阜関ケ原古戦場記念館別館レストラン
バトルオブ関ケ原 2色カレー 1,200 円 (税込)
岐阜関ケ原古戦場記念館に隣接する別館レストランでは、関ケ原の戦い参戦武将をイメージしたオリジナルメニューがいただけます。
「バトルオブ関ケ原 2色カレー」。東軍をイメージした岡崎八丁味噌入り黒カレーと、西軍をイメージした関西風 昆布だしカレーの2つの味が楽しめる東西対決カレーです。
【岐阜関ケ原古戦場記念館別館レストラン&カフェ】
住所 :岐阜県 不破郡関ヶ原町大字関ヶ原894−92
営業時間(カフェ) :09:30 ~ 17:00(オーダーストップ 16:30)
営業時間(レストラン):平日11:00 ~ 15:00オーダーストップ/
休日 11:00 ~ 15:30オーダーストップ
定休日 :月曜日(祝日の場合は翌平日)
http://gifu-sekigahara.com/
ここでしか出会えない戦国武将グッズも!「岐阜関ケ原古戦場記念館 別館ショップ」
関ケ原あられ 378円(税込み)
大願成就 験担ぎ 勝負のお菓子詰め合わせ 各750円(税込み)
こちらも記念館に隣接した「別館ショップ」です。ここでは、全国の戦国グッズメーカーや大河ドラマ館ショップでの販売実績などのある有名なメーカーの協力により「ここでしか買えない」岐阜関ケ原古戦場記念館オリジナルのグッズを200種以上そろえています。
【岐阜関ケ原古戦場記念館 別館ショップ】
住所 :岐阜県 不破郡関ヶ原町大字関ヶ原894−92
営業時間:9:30~17:00
https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/shop/
関ケ原合戦が人形で再現された「関ケ原ウォーランド」
「関ヶ原の戦い」をユニークに再現した合戦テーマパークが「関ケ原ウォーランド」。関ヶ原の戦いの舞台となった岐阜県不破郡関ケ原町に、造形作家・浅野祥雲作の等身大武将像で関ケ原合戦が史実にもとづき再現されています。
歴史マニアでなくても、楽しみながら歴史が学べるスポットです!
展示されている塑像はすべて、コンクリート像作家「浅野祥雲」が手掛けたものです。
「桃太郎神社(愛知県犬山市)」「五色園(愛知県日進市)」「関ケ原ウォーランド(岐阜県関ヶ原町)」の三カ所を合わせてファンの間では“浅野祥雲三大聖地”と呼ばれています。
約1万坪という広大な敷地内では、関ケ原合戦の陣形図を凝縮して再現した実物大のジオラマは圧巻です!撮影も自由にできるので、戦国武将になりきってみてくださいね。
【関ケ原ウォーランド】
住所 :岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1701-6
電話番号:0584-43-0302
営業時間:10:00~16:00(冬季12~3月は15時まで)
料金 :大人500円 子供300円
https://warland-web.jimdosite.com/
近江牛にこだわったレストラン「sekigahara花伊吹」
関ケ原ウォーランドのお隣にある、近江牛にこだわったレストラン「sekigahara花伊吹」。ここでは、地域最大級をほこる土産物売場とおいしいお食事がいただけます。毎日つきたてのお餅に珍しいきな粉餡が入った「よもぎちゃん」や、伊吹山で採れた伊吹百草蜜を使ったしっとり豊潤な「はちみつバウムクーヘン」は特におすすめ。
また、花伊吹総料理長・片桐氏によるこだわりのレシピでつくったレトルトのビーフカレーや近江牛の購入もできちゃうんです!
旨味と辛味がくせになる旨辛鍋。名古屋鯱輪との限定コラボメニュー 2,200円(税込)
5頭級の近江牛がいただける「近江牛づくし」。2,200円(税込)
レストランではさまざまな近江牛が楽しめます。、近江牛・飛騨牛・松阪牛を一度に楽しめる「銘牛三昧(2,200 円)」や関ケ原名物「天下丼」も人気ですよ。
中でもおすすめなのが、関ヶ原ウォーランドの入場券付の近江牛ランチです。
関ヶ原ウォーランドへ行かれる方は要チェックです!
【sekigahara花伊吹】
住所 :岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原1707ー2
営業時間:売店(10:00~16:00、時期により営業時間の縮小あり)/食事(11:00~14:00)
定休日 :無休(臨時休業の場合あり)
https://www.sekigahara-hanaibuki.com/
濃尾平野を一望できる観光名所「伊吹山ドライブウェイ」
関ヶ原へ来たら訪れたい場所の一つが「伊吹山ドライブウェイ」です。滋賀県と岐阜県の県境にまたがる伊吹山は、標高は1,377m。日本百名山のひとつに選ばれています。
全長17kmある伊吹山ドライブウェイは、大自然の美しい景色を堪能しながら、9号目付近まで車で登ることができます。終点の山頂駐車場からは、3つのハイキングコースを楽しむことができます。四季折々の高山植物やお花畑を眺めながらの登頂はとても清々しい体験になるはず。
伊吹山頂には山小屋があり、お土産品の売店などもあるので、登頂後の休憩時間も楽しみのひとつです。
【伊吹山ドライブウェイ】
住所 :岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原字寺谷1586
営業時間:8:00~20:00(最終入場18:00)
http://www.ibukiyama-driveway.jp/
史跡めぐりをしよう!
関ヶ原へ来たら、史跡めぐりをしたいものですよね。数ある中からピックアップしてご紹介します!
岐阜関ケ原古戦場記念館本館1階の広域観光情報コーナーではレンタサイクルもされています。徳川家康コースや石田三成コースなど7人の武将にフォーカスしたコースを設定しているので、好きな武将のコースを周っるのもおすすめです。
最大級の激戦が繰り広げられた「決戦地」
史跡巡りで欠かせない、激戦が繰り広げられた「決戦地」。笹尾山を背に、現在は田園の広がる中程に決戦地あります。小早川秀秋の寝返りにより西軍が総崩れしたころ、石田隊や島津隊に攻め込む東軍諸隊で、この地は埋め尽くされたといわれています。天下分け目の戦いの勝敗は、わずか半日程度で決しました。
この地で激戦が繰り広げられていたのかと思うと、現在はのどかなこの風景もまた見え方が変わってきます。
【決戦地】
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原1202
https://www.sekigahara1600.com/spot/kessenchi.html
豊臣秀吉への義を貫き通した「笹尾山・石田三成陣跡」
この笹尾山頂上から古戦場全域を見渡せば、当時にタイムスリップしたかのような気分に浸れます。
決戦地北西に位置する小さな山が笹尾山に「石田三成陣跡」の碑があります。笹尾山には、合戦の際に敵の攻撃からの防御として使われた馬防柵(ばぼうさく)を復元。合戦当時、“三成に過ぎたるもの”といわれた、島左近を前線に配置し山頂で指揮をとったのだそう。
【笹尾山・石田三成陣跡】
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原4008
https://www.sekigahara1600.com/spot/ishidamitsunarijinato.html
勝利を確信した桃配山「徳川家康最初陣跡」
国道21号沿いの階段を上って2分ほど歩くと徳川家康が最初に本陣を敷いた「桃配山」があります。実は「桃配山」は関ケ原合戦以前の壬申の乱にて、勝者である大海人皇子が野上行宮より出陣し陣を敷いたという言い伝えがあることから、二大戦の陣跡と言われています。
そこで家康は縁起を担ぎこの場所に陣をおいたのだそう。関ケ原の合戦時に徳川家康が使用したとされる腰掛石と机石が今も残っています。
【徳川家康最初陣跡】
住所: 岐阜県不破郡関ケ原町大字野上1424-1
https://www.sekigahara1600.com/spot/momokubariyama.html
小早川を見張るため!?「大谷吉継陣跡」
関ケ原の戦いで、最初に陣を構え「大谷吉継陣跡」は、山中(やまなか)の「大谷吉継の墓」から少し下った場所にあります。この陣は、関ケ原の合戦が始まる十日程前に「若宮八幡宮」上の急斜面に陣を築いています。
【大谷吉継陣跡】
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字山中30-1
https://www.sekigahara1600.com/spot/otaniyoshitsugujinato.html
巧妙な鉄砲戦略「島津義弘陣跡」
笹尾山・石田三成陣跡より、南に約800m下った辺りが、「島津義弘陣跡」と言われています。島津義弘といえば、奇跡に近い確率で関ケ原の戦いから生還した「島津の退き口(のきぐち)」が有名ですが、鉄砲を巧妙に使って戦ったことでも知られています。
陣中では壕も掘らず、柵もつくらず、鉄砲隊は交互に入れ替わり狙撃し、騎馬隊を撃ち落としていたそうです。わずか800名程度ともいわれる少数部隊で、西軍を中央から援護していたという事実を踏まえて史跡を巡ると、陣跡の景色もまた違って見えてくるのではないでしょうか。
【島津義弘陣跡】
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原1869-3
https://www.sekigahara1600.com/spot/shimazuyoshihirojinato.html
勝利へと導いた「徳川家康最後陣跡」
JR関ヶ原駅からすぐそば、陣場野公園と呼ばれる緑豊かな場所ににある「徳川家康最後陣跡」。ここは、関ケ原合戦当日午前11時ごろ、家康は苦戦に苛立ち、本陣を桃配山からまさに関ケ原の中央部、三成本陣の笹尾山のすぐ下へ移動させました。家康からの伝令により松尾山の小早川秀秋に発砲を命じ、見事寝返りへと仕向け、関ケ原合戦を勝利へと導いたのです。
合戦後この場にて引見が行われ、討ち取ってきた敵の首級が実検されました。土壇中央には「床几場(しょうぎば)徳川家康進旗験馘處」と刻まれた標柱が建っています。
【徳川家康最後陣跡】
住所:岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原959-2
https://www.sekigahara1600.com/spot/tokugawaieyasujinato.html
今回は、関ヶ原のおすすめスポットをご紹介しました!ぜひおでかけの参考にしてみてくださいね。