街中や家の庭先などそこら中に生えている「ドクダミ」。しつこく生えてくるドクダミは人によっては、邪魔な存在でも、筆者にとってはお宝のような存在。日本のどこにでも生えているので、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか?また、独特の香りのするどくだみ茶はよく知られていますよね。
実はこのドクダミは、十の効能を持つことから「十薬」とも呼ばれているんです。東南アジアでは食材としても一般的に使われているそう。タイへ旅行へ行ったときにはじめてドクダミを食べましたが、案外おいしかったです。
目次
ドクダミにはカラダに良い効能がいっぱい!
ドクダミは触ると、かなりどくどくなキツイ匂いがするのですが、その匂いには強力な抗菌・殺菌・解毒作用があるんです。そのためニキビ・吹き出物・肌荒れ・アトピー・シミなどの防止に効果があると言われています。
抗炎症作用
ドクダミには抗炎症作用があり、皮膚の炎症や腫れを和らげるために利用されます。特に、ドクダミの葉をすり潰して湿布として使用することで効果が期待できます。
抗菌作用
ドクダミは抗菌作用も持ち、特定の細菌やウイルスに対して効果を発揮します。伝統的には、風邪や喉の痛みを和らげるためにドクダミ茶が飲まれてきました。
利尿作用
ドクダミは利尿作用があるため、体内の余分な水分を排出し、むくみの解消に役立ちます。また、デトックス効果も期待できます。
デトックス効果: ドクダミは体内の毒素を排出する効果があり、デトックス目的で利用されることが多いです。特に、ドクダミ茶は体内の老廃物を排出するのに役立ちます。
美肌効果
ドクダミには抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ効果があります。また、肌荒れやニキビの改善にも役立つとされています。
消化促進
ドクダミは消化を促進する効果があり、消化不良や胃腸のトラブルを改善するのに役立ちます。
免疫力向上
ドクダミは免疫力を高める効果もあり、風邪やインフルエンザなどの感染症から身を守るのに役立ちます。
たくさんの効能があるドクダミですが、今の時期だけつくることのできるとっておきのアイテムがあります!それが今回ご紹介する「ドクダミチンキ」です。
ドクダミチンキってなに?
ドクダミチンキとはドクダミをアルコール液に浸けて、有効成分を抽出したものです。このチンキがつくれるのは5月の終わりから、6月にかけての梅雨入り前だけ。ドクダミが白い花を咲かせたタイミングがまさにそのときです。なぜこの時期なのかと言うと、花が咲く時期の採取が一番薬効が強いためです。そして一度つくってしまえば長期保存(常温で1年〜約2年)保存ができますよ。
そしてつくったチンキは、化粧水をはじめとするスキンケアやボディケア・飲み薬・かゆみ止など使い方は多岐に渡ります。
筆者はドクダミの花が咲くと、あ〜もうすぐ梅雨がくるな〜と感じます。
※チンキとは薬草をアルコール液に浸けて、有効成分を抽出したもの。
まずはドクダミを採取しよう!
ドクダミチンキづくりをするために、まずはドクダミを採りにいきましょう。庭先に咲いていればバッチリですが、犬のおしっこがかかってる場合があるので、咲いてない場合はできるだけ綺麗な場所で採取するのがおすすめです。
ドクダミチンキは、葉っぱのチンキと花のチンキの2種類つくることができますが、今回は花のチンキをつくってみたいと思います。
こんな感じで、花の部分だけ採っていきます。量は人それぞれですが、用意した瓶8割程度が目安です。
ドクダミチンキづくり開始!
採取したら、よく洗って乾燥させます。乾燥したら、用意しておいた保存瓶に摘んだ花をいれていきます。このとき保存瓶は煮沸消毒してくださいね。
花をいれたら、花がひたひたに浸かる9分目位までウォッカを入れます。今回はこちらのウォッカを使用しました。
<用意するもの>
・ドクダミの花
・ウォッカまたは果実酒用のホワイトリカー (防腐も兼ねているため35度以上)
蓋をしたら軽く3〜4回上下に振ります。こうしてドクダミチンキができあがりました!とっても簡単ですよね?
最初の3日間だけは毎日瓶を振り、お酒がしっかりと浸透していくようにします。あとは冷暗所(室温)で1カ月〜3カ月の間保存し、花を取り除いたら完成です。
ドクダミチンキの活用方法!
<かゆみ止め&虫よけスプレー>
ドクダミチンキの原液を蚊に刺されたところに塗れば、患部を殺菌して炎症を抑えてくれます。また、スプレーボトルに入れておけば虫よけスプレーにもなるんです!
<うがい薬>
喉が痛いとき、ドクダミチンキを数滴垂らせば喉を殺菌してくれますし、お水に落とせばうがい薬としても活用できます。<足のむくみとり>
血行を良くする作用があるので、バケツにお湯をはって10mm程度原液を入れれば、足湯ん早変わり。<入浴剤>
身体を温めたり、炎症を取り除く効果があるので疲れたときは入浴剤として。お好みの量を湯船に入れて使います。<化粧水>
チンキを精製水で薄め、お好みでグリセリンをいれれば化粧水の完成!美白効果もあるのでとってもおすすめです。
お肌に塗布する前には念のためパッチテストを忘れずに行ってくださいね!
応用編!ドクダミ茶のつくり方
チンキと合わせて、ドクダミ茶づくりにも挑戦してみてはいかがでしょう。こちらもとっても簡単です。
1:ドクダミの茎を根元の方から抜き取ります。鎌を使ってもOK
2:しっかりと洗って、汚れをとっていきます。
3:20本くらいの束をつくって、軒下で1週間程度乾燥させます。
筆者は洗濯用の物干しバサミを使って吊るしています。
4:乾燥したら、ハサミで切ってバラしていきます。(タッパーや空き缶に入れて保存)
5:完成です!一般的にお茶を入れる方法で淹れていただきます。
こちらもとても簡単ですよね!ぜひ合わせてチャレンジしてみてくださいね。
今回はドクダミチンキづくりをご紹介しました。今の時期が絶好のチャンスです!一度つくると病みつきになるドクダミチンキ。ぜひ挑戦してみてくださいね。