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名古屋といえば、金鯱輝く「名古屋城」。
地元民の方でもどのように見学したら良いのか、悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は「名古屋城を楽しむ5つのポイント」と題して、2018年にオープンした名古屋城本丸御殿や、ちょっと一息にぴったりな茶室まで、みどころを徹底レポートしたいと思います。
尾張徳川家の居城「名古屋城」の歴史
まずは名古屋城の歴史から。
名古屋城のはじまりは関ヶ原の合戦後のこと。徳川家康によって天下統一の最後の布石として1609(慶長14)年に名古屋城を築くことを決定します。1612(慶長17)年には、大・小天守が完成。大天守大棟には金鯱が上げられ、尾張徳川家の象徴となる天守になりました。同年に本丸御殿建設にも着工し、1615(元和元)年に完成。完成後は家康の九男・義直が藩主となり本丸御殿を住まいとします。
当時の職人たちによる最先端の技術を結集した名古屋城本丸御殿は、近世城郭御殿の最高傑作といわれ国宝第一号に指定されます。しかし、1945(昭和20)年太平洋戦争の空襲によって天守、本丸御殿など主要な建造物が焼失してしまいます。
戦後、市民たちの声によって1957(昭和32)年、天守閣再建に着工。1959(昭和34)年、大天守・小天守・正門(榎多門)が鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されました。
名古屋城へのアクセス&入場料
名古屋城へ行くには、名城線「市役所」駅で下車。名古屋城は入り口が正門と東門の2つあり、どちらからも入ることができます。正門と東門までの距離は約800メートルあるので、待ち合わせの際はお気をつけくださいね。
まずは券売所で500円を払いチケットを購入します。一日乗車券やドニチエコきっぷを使う方はチケット窓口で提示すると割引がありますよ。
大人 :500円
名古屋市内高齢者※:100円
中学生以下 :無料※名古屋市内在住の65歳以上の方。住所、年齢および本人であることを確認できる書類を持参してください。
例:名古屋市発行敬老手帳、運転免許証、パスポート等
チケットも金色!金色のチケットとともに、本殿を目指しましょう。
名古屋城を楽しむ5つのポイント
① 天守閣で金のシャチホコを鑑賞
名古屋城と言えば、天守閣は見逃せません。
東門から10分ほどで本殿に到着しました。間近で見るとなかなかの迫力!ちなみに金色に輝くシャチホコは高さ約2.6mもあるのだそう。名古屋城がどれくらい大きいのかがわかりますね。
現在、天守閣の内部公開はされていませんが、外からでも見学できるポイントを少しだけご紹介します。
まずは「金のシャチホコ」。シャチホコとは、胴体は魚、頭は虎という空想上の生き物です。高さは約2.6m、慶長大判1,940枚分の金板で全身が覆われています。当時の徳川家の権力と財力のすごさがわかりますね!
続いて注目していただきたいのが、特徴的な三角の屋根。
これは「破風(はふ)」といって、天守を飾る代表的な意匠の一つ。名古屋城には、入母屋破風、軒唐破風、千鳥破風など22の破風があるのも特徴です。
② 石垣に刻まれた大名の功績「刻印」を探してみる
名古屋城で注目していただきたいポイントが、石垣。
徳川家康は、全国20の大名に石垣工事を進めさせました。石垣を近くで見てみると、ところどころの石材に「刻紋」が彫られています。これは、どの大名が運んできた石かを区別するために模様を入れておいた名残なのだとか。大名たちの功績を実感することができます。
石垣の中でも特に注目なのが、旧二之丸東二之門の近くにある「清正石(きよまさいし)」。
横6m×縦2.53mもある巨大な石です。この石垣は黒田長政の担当でしたが、巨石であれるがゆえ、加藤清正が積み上げたと伝えられています。
③ 豪華絢爛!復元した「名古屋城本丸御殿」
2018年6月に10年におよぶ復元計画を経て蘇った「名古屋城本丸御殿」。柱・屋根・障壁画・細部の装飾に至るまで復元されています。
本丸御殿は、初代藩主徳川義直の住居として1615(慶長20)年に建てられた御殿です。しかし、住居として住んだのはわずか5年ほど。その後は迎賓館として使われていたのだとか。
本丸御殿の建築様式は書院造であり、総面積3,100㎡、13棟の建物、30を超える部屋からなります。
本丸御殿を彩る障壁画の数々にもご注目!
本丸御殿復元にあたって貴重な史料をもとにした障壁画の復元模写作品は、顔料、材質などを科学的に分析。江戸時代の絵師たちの伝統的な画法にのっとって緻密に復元されています。
④ 「二之丸茶亭」で庭園を眺めながら、ひと休み
ちょっとひと休みにおすすめなのが東門の近くの「二之丸茶亭」。
愛知県下で初の国の名勝に指定された大名庭園「二之丸庭園」を眺めながら、ゆったりとお抹茶がいただけます。
お抹茶は名古屋の老舗茶屋で、大正5年創業の「妙香園」のもの。ふくよかな甘みと旨味が特徴です。茶器は御深井焼や黄瀬戸焼を使用。
上菓子は、創業元禄3年と300年の歴史を持つ和菓子処「川口屋」の季節の和菓子でした。
ホットコーヒーやアイスコーヒーなどのドリンクをオーダーすると、「金シャチ焼」がついてきますよ!
日本庭園を眺めながらの一杯は、至福のひとときです。
⑤ 売店&ミュージアムショップでお土産をGET!
最後は売店&ミュージアムショップでお土産をGET!
名古屋城内では、三箇所でお土産が買えます。お店によって品揃えも異なるので、ぜひ巡ってみてくださいね。
今回は、名古屋城を楽しむ5つのポイントをご紹介しました。ポイントを押さえて、名古屋城散策を楽しんでくださいね!
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