緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。
気温もだいぶ寒くなり、いよいよ冬支度のはじまったここスウェーデン。夏には白夜だった夜が、だいぶ長くなってきました。そんな季節は、ふらっと入ると、温かみを感じる素材を生かしたハンドメイドのものや、センスが良くシンプルでスタイリッシュなアイテムが並ぶ雑貨やインテリアのセレクトショップへと足を運びたくなります。
その時々、季節の物が並ぶので見ていて飽きません。今回はそんなお店に並ぶアイテムをご紹介したいと思います。
1枚目のこちらの写真。もうすぐ冬とだけあり、冬のスウェーデンの景観のトレードマークといっても良い星形のライト。そして机にはキャンドルホルダーがたくさん並びます。スウェーデンの冬は夜がとても長いので、こういった灯をとるアイテムが多くお店に並ぶんです。
こちらは一瞬、たっぷりの髭をたくわえた見た目のスウェーデンのクリスマスの妖精「トムテ」かな?と思ったのですが、よく見たらまさにトムテの髭のようなフワフワの毛でつくられた羽箒(はねぼうき)でした。なかなかスタイリッシュな羽箒ですよね!
そしてスウェーデンのお土産でポピュラーなものの1つに、馬を象ったダーラホースがあります。こちらはピンクのキャンドルと一緒にディスプレイされた可愛らしいデザインが施されたもの。普通のダーラホースはこのような模様は入っていないので、自宅用にもお土産用にも大変喜ばれると思います。
こちらはVellinge(ヴェリンゲ)というスウェーデン最南部にアトリエを構えるMAJAS KOTTAGEというショップのもの。国内のセレクトショップで取り扱われており、とても素敵なデザインのものが多いです。
MAJAS KOTTAGE
https://www.majascottage.com/
こちらはシンプルなデザインですがスタイリッシュで愛らしく、女性ならパッを目を惹かれるのではないでしょうか。パステルピンク×ホワイト×ブラックで統一された、文房具。アルファベットが入ったペン立てもなかなか珍しいですね。
余談ですが、スウェーデンのオフィスではスタンディングデスクを選んで使っている人も多くいます。休憩する時はコーヒー片手にFIKA(スウェーデンのコーヒータイム)で思いっきり休憩をし、仕事をするときは立ったまま集中してやる。スタンディングデスク、私は使ったこと無いのですが効率が上がりそうだななんて、見ていて思います。
そしてこちらはキッチン周りの雑貨コーナー。こちらはホワイト×ブラック、差し色にイエローが。やはりシンプルでスタイリッシュで飽きの来ないデザインのものが多いです。
またまた余談ですが、キッチンといえばこちらの家の標準のキッチンはもちろんスウェーデン人用につくられているので、身長が155㎝ほどの私ではすべてが高く、キッチンの棚は3段あるのに一番下の段しか手が届かず、上2段はあまり使っていないのでもったいないな!といつも思っています。キッチン台の高さは逆に高い方が楽で、日本のキッチンを使うとかがむのでちょっと身体が痛くなってしまいます。
ちなみにそんな高い所まで手が届くスウェーデン人、女性の平均が約170㎝、男性が185㎝ほどです。つい先日は、並んでいたレジの前に190cmはあろうと思われる背筋のピンと伸びたおばあちゃんがいてとてもビックリしました!子ども服のサイズはなんと170㎝があります。
こちらはMALMÖとスウェーデンの都市の名前の入った、可愛いストライプ模様のハート型の入れ物にはいったチョコレート専門店のもの。この専門店、CHOKOLADFABRIKEN(直訳すると「チョコレート工場」という意味)と言い、1997年にMartin IsakssonとEllinor Isakssonの手によってはじめられました。ストックホルムに5店舗構えています。
ウェブサイトには、ウェディングのケータリング、ペストリーにケーキ、そしてもちろんチョコレートと、さまざまな腕によりをかけたメニューの写真を見ることができるので、良かったら見てみて下さい。日本のケーキとはまた違ったデザインが楽しめます。
CHOKOLADFABRIKEN
https://www.chokladfabriken.se
私はチョコレートはあまり得意ではないのですが、スウェーデンのチョコレートはおいしいと感じますし、日本からチョコレート大好きな友人が訪ねて来た時もとてもおいしいと言っていました。スウェーデンへお越しの際は、ぜひチョコレートも試してみてくださいね。
そしてこちらは一年を通してスウェーデンの家庭にかかせないキャンドル。こちらは人気のKLINTAのもの。スウェーデンのハンドメイドのキャンドルメーカーです。KLINTAのポリシーは、自然由来の素材のみを使ったシンプルなレシピ×シンプルで環境問題に配慮したスカンジナビアのデザイン。
写真には3種類しか写っていませんが、かなり多くの香りがありその香りもユニークです。こちらの写真にもコーヒー&カルダモンという日本ではなかなか見ないような香りのものです。
KLINTA
https://www.klintaco.se
キャンドルだけではなく、スキンケアやビーガンプロダクト、アロマテラピーオイルにと幅広く展開しています。
セレクトショップにはかかせないキャンドル、さまざまなメーカーの物が所せましと並びますが、全てビーガンであったり環境に配慮したものであったりします。スウェーデン人のお客さんにも、そういったものの方が好まれます。
さて最後はこちら。スウェーデンが生んだ有名なアニメ「Pippi Långstrump」(長靴下のピッピ)。ご存知でしょうか?そのピッピの作者Astrid Lindgrenの、思いやりのあるうつくしい言葉の数々をカラフルなマグカップに刻んだスペシャルなものです。Design House Stockholmとのコラボレーションで商品化されました。
マグカップに刻まれている文章に由来するキャラクターがカップの下に描かれているんですよ。
例えばこの黄色いマグには、ピッピの言葉「Ja, tiden går och man börjar bli gammal, fram på höstkanten fyller jag tio år, och då har man väl sett sina bästa dar.
(ええ、時間が流れ、年を取って、秋の終わりには私は10歳になるの。人生のピークは終わりよ。)」というセリフが刻まれています。…なんと達観した9歳でしょうか!
こちらはスウェーデン語が入っているのでお土産としてもとても良いかもしれないですね。
このシリーズは、この写真の中にあるもの以外にも沢山の種類があります。色で選ぶのも良し。言葉で選ぶのも良し。どれにしようか迷ってしまいますね。
さて、ご紹介してきたスウェーデンのセレクトショップの人気メーカーやオシャレで可愛いアイテムたち。いかがでしたでしょうか?こちらのショップは置いてあるアイテムだけでなく、そのディスプレイの仕方なども大変センスを感じる演出となっていますので、また機会があればぜひご紹介したいと思います。