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名古屋市内では200基以上の古墳が確認されていますが、そのうちの約3分の1にあたる66基の古墳が、守山区上志段味にあります。そして、その中の7基が「志段味古墳群」として国の史跡に指定されているんです!
名古屋市では貴重な古墳群と周りの豊かな自然環境を未来へ残していくため、「歴史の里しだみ古墳群」を整備。その一環として敷地内に2019年4月1日にオープンしたのが「体感!しだみ古墳群ミュージアム・SHIDAMU(しだみゅー)」です。
今回はSHIDAMUの魅力に迫っていきます!それでは行ってみましょ〜う!
アクセス方法は?
SHIDAMUがあるのは、名古屋市守山区大字上志段味。東名高速道路「守山スマートIC」から約10分の場所です。駐車場は101台完備されています。(特定のイベント時のみ有料)
【公共交通機関をご利用の場合】
<JR・愛知環状鉄道>
・JR中央本線・愛知環状鉄道「高蔵寺」駅から
南へ徒歩約24分<ゆとりーとライン>
・JR中央本線・名古屋市営地下鉄「大曽根」駅から
「上志段味」停まで約35分 下車徒歩約7分
・JR中央本線・愛知環状鉄道「高蔵寺」駅から
「新東谷橋南」停まで約3分 下車徒歩約8分<市バス志段味巡回>
・JR中央本線・愛知環状鉄道「高蔵寺」駅から
「勝手塚」停まで約6分 下車徒歩約1分
歴史の里しだみ古墳群について
名古屋市内には約200基の古墳がありますが、そのうちの66基が守山区上志段味に集中して築かれています。それらはまとめて「志段味古墳群」と呼ばれ、4世紀前半から7世紀頃につくられた古墳です。
古墳時代の各時期を象徴する古墳がごく限られた地域に集中するのは全国でも大変希少であることから、この志段味古墳群を保存・活用して古代を体感できる場所として誕生したのが、「歴史の里しだみ古墳群」です。ここでは、形や大きさ、つくられた時期の違いなどさまざまな特徴をもった古墳を実際に歩いて見ることができます。
古墳ってなに?
知ってる方も知らない方も古墳について改めておさらいです。
古墳とは、3世紀〜7世紀頃に日本各地でつくられた、王などの身分の高い人や権力者の墓です。当時、その地域でどのくらい力を持っていたかや、ほかの王との関係性で古墳の形や大きさが違います。
施設の見どころ!
「歴史の里しだみ古墳群」の敷地内にオープンしたのが、今回ご紹介する「体感!しだみ古墳群ミュージアム・SHIDAMU(しだみゅー)」。
SHIDAMUでは1700年前から造営された墳形、大きさもさまざまな古墳を巡る古墳ガイドツアー、古代体験が可能な体験活動室および貴重な出土品が鑑賞できる展示室などで構成されています。
中でも最大の見どころは、展示室です。志段味古墳群の成り立ちを大画面のアニメーションで解説しているほか、触ることができる円筒埴輪の複製品や古墳の模型、古代衣装を来て記念撮影できるコーナーがあるなど、古墳時代を楽しむ仕掛けが満載です。
体験活動室では、埴輪づくりをはじめ、勾玉、管玉づくりも体験できますよ。
ミュージアムに入ると大きな壁画が目に飛び込んできました。こちらは、西尾市出身の絵本作家のいわいとしおさんによるもの。古墳時代の人々の暮らしを想像して描かれているのだとか。
かわいらしい絵のタッチがほっこりします。
施設内に置かれているソファーやクッションも古墳形なんです。製作されているのは、奈良県の古墳クッションで有名な宇宙椅子フクトクさん。手触りもとてもいいので、思わず連れて帰りたくなりました。
SHIDAMUのミュージアムショップでは、オリジナルの志段味大塚古墳形クッションを購入できます。
古墳時代についてわかりやすく学べる展示室
まずは1Fの展示室から行ってみましょう。展示室では、志段味古墳群の特徴やうつりかわりがよくわかるガイダンスムービー、志段味古墳群から発見された貴重な出土品の展示、実物大の埴輪複製品や古墳模型などの触れる展示があります。
広々としたスクリーンで、志段味古墳群の成り立ちを知ります。ストーリー仕立てなので、お子さまでもわかりやすく学ぶことができます。
展示室では出土品展示のほかに埴輪の複製品や古墳模型などに触れられる展示がいくつもあります。実際に触れてみることで古墳時代がリアルに感じられます。
1/120の大きさの中社古墳の模型。周囲に並んでいる茶色のつぶが埴輪です。比べると古墳の大きさがわかります。
馬形埴輪の頭の部分です。たずななど、馬に乗るための馬具も表現されていますね。フォルムもとてもかっこいいです。
この他にもにわとりや猪の埴輪もあるので、合わせてチェックしてみてください。