【スウェーデンの暮らし】PÅSK ~スウェーデンのイースター(復活祭)~

スウェーデン
掲載日:2019.04.18
【スウェーデンの暮らし】PÅSK ~スウェーデンのイースター(復活祭)~

緑豊かな大自然、おしゃれなインテリア、ゆったりと流れる時間。北欧の暮らしって憧れますよね。特集「スウェーデンの暮らし」では、現地からリアルな北欧の暮らしをお届けします。紹介してくれるのは、スウェーデン在住のライター新谷 友海さんです。

前回スウェーデンのPÅSK(イースター)のご紹介をさせていただきましたが、いよいよ今年のPÅSKも近付いて来ているので、今回も引き続きタイムリーな話題としてPÅSK関係の写真をご紹介していきたいと思います。

<前回の記事はこちら>

こちら1枚目の写真は、散歩していてみかけたお花屋さん。今、スウェーデン中のお花屋さんがこのようにPÅSKの趣となっています。ふわふわのデコレーション用の羽根に、黄色が鮮やかな水仙の花。

この写真だけ見るととっても暖かそうで春!といった雰囲気なのですが、実はこの時の気温は0度、体感温度はなんとマイナス8度でした。ちょっと前までは春だなぁと思えるくらい、日差しが出ていると暖かかったのですが、なんと昨日は雪が降り、気温は急降下。これぞスウェーデンの不安定な春の気候、といったところ。

ただ、夏の白夜にむけて日に日に日照時間は長くなっていっているので、これで夕方18時の明るさとなります。これからどんどんこれ位の明るさが、19時、20時……とのびていきます。

スーパーの入り口にも、こんなに沢山の水仙の花が!家の玄関の前に水仙を飾っているお宅も沢山見かけます。

今年のPÅSKは4月21日ですので、その週1週間がスウェーデンではPåskveckan(ポスクヴェッカン:イースターウィーク)となり、皆休暇を取って家族で集まったり海外旅行へ出かけたり……とバケーションを楽しむ人が多い週となります。時期的に、ちょっとはやい日本のゴールデンウィークのような感じでしょうか。

スウェーデンからのバケーションで人気の国は、近場ですと飛行機で2~3時間で到着する暖かい国スペインですので、Påskveckanどこか行くの?と聞くと「スペインよ!」と答える人もなかなか多いんです。学校も休みになるので、家族で予定を立てているお宅も多いでしょう。

スーパーの中でも、このようなちょっとしたPÅSKコーナーが出来ています。羽根の飾りつけに、こちらは大箱にたっぷりと入ったマシュマロです。他にも卵型の容器に入ったGodis(キャンディー)も並びます。

そしてこちらはPÅSKの時だけ並ぶ(あくまで、うちの近所のスーパーです!)Smörgåstårta(スモルゴストルタ:サンドイッチケーキ)。オーソドックスなタイプのsmörgåstårtaはふちがハーブのディルで覆われているのに対し、こちらのタイプはふちが鮮やかな卵の黄身で覆われているんです。

ディル、こちらのsmörgåstårtaの上に乗っている緑のハーブの事ですが、スウェーデンではサーモンやサンドイッチ、はたまたポテトチップスのフレーバーにまで多用されているとてもポピュラーなハーブです。ただディルは風味が強いので、こちらでディルを多用するメニューを色々食べているうちに、ちょっと苦手な味になってしまったので、私はこの卵の黄身を使ったものの方が見た目も鮮やかで好きなんです。

PÅSKだけに、卵を使ったメニューがスーパーにも並びます。

さて、こちらはINDISKAというお店。コチラの店内にもPÅSKグッズが沢山並んでいます。

INDISKAの紹介をすると、1901年にスウェーデンで設立したエスニックなデザインを貴重としたライフスタイル・ファッション・アクセサリー・インテリアショップでスウェーデン全国に90店舗があり、他にもドイツ、ノルウェーとアイスランドに展開しています。スウェーデンではとてもメジャーなお店の1つです。

1901年設立なんですね。おしゃれでセンスの良いアイテムが沢山置いてあるので、100年以上も昔に設立したお店とわかり、今私もびっくりしてしまいました!

こちらはとってもゴージャスな、キラキラしたイースターエッグです。

残念ながら日本への配送はしていませんが、INDISKAのオンラインショップにPÅSKグッズの特設ページが出来ているので、どんなものがあるか良かったら見てみてくださいね。

■INDISKAオンラインショップ PÅSK特設ページ
https://indiska.com/se/Påsk/c/easter

■INDISKA Instagram
https://www.instagram.com/indiskaofficial/

路面に面したウィンドウディスプレイも、このようにとっても春らしい黄色を基調としたPÅSKの装い。INDISKAオリジナルのエスニックなデザインのクッションやラグ、テーブルとのコンビネーションもなかなか素敵です。

他にもこちらはまた別のお店ですが、一角にこんなに可愛らしいテーブルセッティングのディスプレイがあったりと、イースターのデコレーションは色味が大変可愛いので思わず足を止めてしまいます。フェルトのウサギ、柔らかいイメージで良いですね。

さて、いよいよ様々な木や植物が開花し始める時期となりました。こちらは何の花でしょうか?ピンク色が青空に映えて綺麗です。街の桜も、少しずつ開花し始めました。スウェーデンでの桜の見ごろは、例年ですと5月初め頃です。

現在でストックホルム近郊で日の出が5時半頃、日の入が20時過ぎとなりました。毎日6分というハイスピードで日が長くなっていっています。うんと北へ行った北極圏のエリアも今はそこまで変わらない位の日の出と日の入時間ですが、オーロラなどで有名な街Kiruna(キールナ)では5月の終わりから7月すぎまで全く日が沈まない完全な白夜、日照時間が24時間となります。

この時期、安眠の為にブラインドや遮光カーテンは必須となります。子どもたちのいる家では、体内リズムを整える為にも必需品です。なにせ、ずっと明るいのですから。
昨年の今頃、私は仮のアパート(すぐに引っ越す予定有)に滞在しており、その部屋にブラインドもカーテンも無く、仮なのにわざわざ買うのもなぁ…と思い、思い切ってブラインド&カーテン無しで夏の夜を過ごしていたのですが、明るすぎてなかなか眠れませんでした!(こちらではカーテンもつけない家が多いんです。)買えばよかったなぁと、ちょっと後悔。

今週末に迫ったPåsk、天気予報ではグンと気温もあがり良い天気に恵まれるようです。楽しいPåskになりますように!

愛知県稲沢市出身。2007年1月よりスウェーデン在住。日本でプロボーカリストとして音楽活動に励んだのち、現在はフリーランスデザイナー、ライターとして活動中。スウェーデンから、リアルな北欧の暮らしを季節の写真とともにお届けします。

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