ウェディングデザインのプロから学ぶ、自分らしい家づくりのヒント。(中家 拓郎さん)

愛知
掲載日:2018.03.09

どこまでも気持ちに寄り添う

提案のときに描いたスケッチ実際に提案のときに描いたスケッチ。とても優しい色使いで、パッとイメージが広がります。

中家さん: 「お客さんの気持ちにとことん寄り添うために、ヒアリングをとても大切にしています。弊社ではお茶会とよんでお茶菓子食べながら雑談するのですが、限られた時間の中で、お2人のことをできる限り知ろうとします。結婚式でしたいことや装飾のイメージだけを聞くわけではないです。どんな家族のもとに生まれて、ど んな子供時代を過ごしたか、何を頑張って大人になったのか。そしてお互いに出会ったときに、どう感じたか、 どこに惹かれあい、2人でどんな時間を過ごしてきたのか。これから先、何を大切に生きてどんな人生を歩みたいか。

提案のときに描いたスケッチ

バックグラウンドを聞くと、こういう人だから、こういうところが好きになったんだなとか、すごく腑に落ちるんですよね。また言葉だけではなく、服装やアクセサリー、ネイルの有無、声のトーンや大きさ、目線などからもわかることがあります。そして、最後に聞く質問としては、「なんのために結婚しますか?」「なんのために結婚式をしますか?」があります。お客様も意外とその中でお互い初めて知ることがあって驚いたり恥ずかしがったり、お2人の歴史を振り返る良い時間になったりします。こうしたプロセスも含めて僕たちも、お客様自身も結婚式という特別な1日にどう向き合うかを考えていきます

今って価値観も多様化しているから、結婚しない方もいるし、結婚しても子供を作らない方もいるし、結婚しないけど子供はほしい方もいるし、LGBTの方もいます。結婚式も決して安いものではないので、式をあげない夫 婦も少なくありません。結婚も結婚式をすることも、当たり前ではないからこそ、一人一人その理由を知り合い と思っています。それがどんな空間・時間をつくるかに大きく関わるからです。」

結婚式と同じように、家を建てないという選択肢を選ばれる方も多くなっています。その中でも、「どうして家を建てたいのか?」「どんな家庭にしたいのか?」その理由をじっくり考えることが、良い家づくりにつながります。

スポット詳細

【profile】
中家 拓郎 TAKURO NAKAYA

1985年生まれ。飛騨市、高山市で高校まで過ごし、三重大学・大学院で建築デザインと都 市計画を専攻。 修了後、(株)内藤建築事務所へ入社し、公共建築などの意匠設計に携わ る。京都・名古屋での勤務を経て、2012年よりフリーランスとして活動を開始、2013年に 個人事務所を設立。2014年よりBridal Plusと提携、2016年よりSmile Story(株)取締役に 就任。イベントやウエディングから住宅や店舗の内装デザインまでフィールドを問わず、こ れまで100件以上の空間デザインプロデュースを手がけている。

Instagram:n2_works
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HP:bridal-plus.jp / smile-story.jp

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