やっとかめ文化祭で、名古屋の魅力を再発見。堀川~納屋橋・円頓寺界隈をまち歩き。

愛知
掲載日:2018.11.06
やっとかめ文化祭で、名古屋の魅力を再発見。堀川~納屋橋・円頓寺界隈をまち歩き。

「やっとかめ文化祭」を知っていますか?今年で開催6年目を迎える、名古屋の伝統的な芸能や文化、歴史に触れることができる祭典です。今回は、10月31日に開催された「まち歩きなごや」に参加してみました。堀川・納屋橋~円頓寺周辺の歴史を、ガイドの飯田幸恵さんに案内していただきました。

笑顔が素敵な、那古野下町衆メンバーの飯田幸恵さん。やっとかめ文化祭のガイドは4年目とのこと。

※那古野下町衆(なごやしたまちしゅう):円頓寺商店街・円頓寺本町商店街とその界隈でまちづくりを進める団体

スタートは納屋橋

納屋橋

まずは納屋橋からスタート。1610年にかけられたといわれる堀川七橋の1つで、名古屋市の都市景観重要建築物として指定されています。

橋が鉄骨製に改修された、1913年5月5日には橋の渡り初めが行われました。渡り初めには、3世代の家族が揃っていた「納屋橋饅頭」と「長命うどん」の2家族が選ばれたのだとか。5万人以上の見物客に見守られて、橋を渡る姿が映った写真を見せていただきました。

納屋橋のマーク

中央のバルコニー部分には、十字のマークがあります。これは堀川を開削した福島正則の家紋、中貫十文字なのだそう。ふだん何気なく渡る橋にも、歴史が刻まれていることに気づかされます。

堀川七橋:堀川ができた頃にかけられた橋で、上流から五条橋・中橋・伝馬橋・納屋橋・日置橋・古渡橋尾頭橋のことを指します。

旧加藤商会

旧加藤商会

こちらは、加藤勝太郎という貿易商により社屋として建てられた、旧加藤商会の建物です。国の登録有形文化財として指定されています。

元はレンガ造りでつくられた建物だったそうですが、昭和6年に、現在の鉄筋コンクリート造りに建て直されたのだとか。外壁はテラコッタと、コンクリ-ト部分にはレリーフ模様が施され、レトロなムードが漂います。

現在はタイ料理屋の「サイアムガーデン」の店舗として使用されているため、店内で食事を楽しむことができます。地下1階には、堀川の情報を収集し発信している「堀川ギャラリー」も併設。

花車神明社

 

花車神明社

納屋橋から5分ほど歩き「花車神明社」へ。毎年10月第2土曜日には、3輌の山車が曳きまわされる「花車神明社例大祭」が開催されます。

境内には、樹齢約800年の椋(むく)の大木があり、参拝者はその木に触れてお願いごとをするそう。現在は枯れてしまっていますが、木に触れることで、清々しい気持ちになりました。

花車神明社

大乗山光明寺

大乗山光明寺

大乗山光明寺

大乗山光明寺

花車神明社から50mほど歩いて「大乗山光明寺」へ。こちらの境内には、全国的に見ても珍しいといわれる、千石船に乗ったお地蔵さんや、1枚の石に掘られた三十三観音像があります。ほかにも、たくさんのお地蔵さんが置かれています。また、名古屋市の有形文化財となっている、たたみ半畳ほどの刺繍涅槃図を所有されています。

スポット詳細

【やっとかめ文化祭2018】
期間:2018年10月27日~2018年11月18日
主催:やっとかめ文化祭実行委員会
〒460-0011
名古屋市中区大須3-42-30 ALA大須ビル201 NPO法人大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク内
http://www.yattokame.jp/

やっとかめ文化祭2018の詳細はこちら
https://life-designs.jp/event/yattokame/

Life Designs (ライフデザインズ)は、”東海エリア(愛知・岐阜・三重)の暮らしをもっと楽しく”をテーマに、情報発信するライフスタイルメディアです。

おでかけやランチの参考など、読者のみなさんの日常に寄り添えるメディアでありたいと思っています。運営しているのは、食・おでかけ・趣味に日々全力な編集部員たち。自分たちが東海エリアで生活する中で、出会ったモノや場所、琴線に触れたことをメディアを通してお届けしていきます。

おすすめスポット